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高橋暁子「ITなんかに負けない」

女子大生、インスタのストーリーが大流行の理由…LINEやツイッター使わない人も

文=高橋暁子/ITジャーナリスト
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「会話」目的でストーリー投稿

 最近は女子大生の間で、ストーリーにつけられる新しいスタンプ機能も人気だ。位置情報や日時を付けたり、ハッシュタグをつけたり、簡単な二択のアンケートを取ることもあるという。

「アンケートの内容は大したことないものばかり。『AとBどっちが好き?』とか」。位置情報スタンプは見るとどの場所なのかわかりやすく、「ストーリーにスタンプをつけたくて出かけることもある」という。

「ストーリーを投稿するとリアルタイムだから盛り上がる。投稿したことをきっかけに親しくなることもある」と彼女は言う。これまでInstagramで投稿できなかったクオリティが高くない動画、しかもリアルタイム情報が投稿できる場がストーリーというわけだ。

 たとえば、「これからこの授業に出るよ」と投稿することもある。「私もその授業を受けるよ」というDMをもらって、同じ授業を受ける友だちを見つけたそうだ。

 最近は、Instagramでのコミュニケーションが増えたそうだ。InstagramのDMはストーリーに紐付いた状態で送れるため、他のSNSを使う必要がなく、Instagramのなかでコミュニケーションを完結しやすいのだ。

「あえて会話のきっかけとなるようなストーリーを投稿することさえある」という。「DM送ってくれないかなと思って狙って投稿することも。狙った通りDMをもらえると嬉しい」。

 女子大生たちにとって居心地が良い空間であるInstagram。これまではファッション誌のような使い方が多かったが、人気が高まるにつれて情報収集のための情報誌のような使い方や、コミュニケーションプラットフォームとして使われる例も増えている。使われ方によってInstagramという場も変わっていくはずだ。今後も、このような変化をお伝えしていきたい。
(文=高橋暁子/ITジャーナリスト)

高橋暁子/ITジャーナリスト・成蹊大学客員教授

高橋暁子/ITジャーナリスト・成蹊大学客員教授

書籍、雑誌、Webメディアなどの記 事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。 SNSなどのウェブサービスや、情報リテラシー教育などが専門。元小学校教員。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎) など著作多数。NHK『あさイチ』『クローズアップ現代+』などメディア出演多数。令和 三年度教育出版中学国語教科書にコラム掲載中。


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