「会話」目的でストーリー投稿も
最近は女子大生の間で、ストーリーにつけられる新しいスタンプ機能も人気だ。位置情報や日時を付けたり、ハッシュタグをつけたり、簡単な二択のアンケートを取ることもあるという。
「アンケートの内容は大したことないものばかり。『AとBどっちが好き?』とか」。位置情報スタンプは見るとどの場所なのかわかりやすく、「ストーリーにスタンプをつけたくて出かけることもある」という。
「ストーリーを投稿するとリアルタイムだから盛り上がる。投稿したことをきっかけに親しくなることもある」と彼女は言う。これまでInstagramで投稿できなかったクオリティが高くない動画、しかもリアルタイム情報が投稿できる場がストーリーというわけだ。
たとえば、「これからこの授業に出るよ」と投稿することもある。「私もその授業を受けるよ」というDMをもらって、同じ授業を受ける友だちを見つけたそうだ。
最近は、Instagramでのコミュニケーションが増えたそうだ。InstagramのDMはストーリーに紐付いた状態で送れるため、他のSNSを使う必要がなく、Instagramのなかでコミュニケーションを完結しやすいのだ。
「あえて会話のきっかけとなるようなストーリーを投稿することさえある」という。「DM送ってくれないかなと思って狙って投稿することも。狙った通りDMをもらえると嬉しい」。
女子大生たちにとって居心地が良い空間であるInstagram。これまではファッション誌のような使い方が多かったが、人気が高まるにつれて情報収集のための情報誌のような使い方や、コミュニケーションプラットフォームとして使われる例も増えている。使われ方によってInstagramという場も変わっていくはずだ。今後も、このような変化をお伝えしていきたい。
(文=高橋暁子/ITジャーナリスト)