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東大指数では、同一コードの商品の価格変化を追うため、商品コードが振られていない商品は対象外となるが、CPIは商品コードの有無に関係なく、総務省が指定した銘柄に合致した商品・サービスが対象となる。
さらに、東大指数は短期の特売なども含め、実際に販売された価格をすべて収集しており、短期的な値動きも含む指数となっているが、CPIは短期的な値動きを除いて価格動向の安定的な傾向を把握するため、7日以内の特売価格はあえて外している。また、消費者物価の算出式も異なっている。
このように、CPIと東大指数にはデータの収集システムなどで大きな相違がある。しかし、より実態に近いのは、東大指数のほうだろう。日銀は、政策目標の基準にコアCPIを掲げる以上、東大指数も参考にしたほうがいいかもしれない。
(文=鷲尾香一/ジャーナリスト)
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