あの山本一郎氏が、ついに話題の“元ジャーナリスト上杉隆氏の記事剽窃疑惑騒動”に参入!
上杉隆氏の読売新聞記事剽窃問題で、同氏がその疑惑払拭のために釈明の場として選んだTOKYO MX『5時に夢中!』に対して、良からぬ関心が集まり始めている。
東日本大震災で発生した福島第一原発事故での各国在日国民への対応内容について、読売新聞が各国駐日大使館に電話取材を行い新聞記事およびウェブで公表した図とそっくり同じものが、上杉氏の発行するメルマガやダイヤモンドオンラインにおいて無断で転載され、さらに上杉氏の著書において「著者調べ」として記述されていた問題である。
もともと上杉氏に対しては、この問題のみならず、さまざまな疑惑や懸念が指摘されてきた。現在ネット上では有志の手によって『上杉隆氏についての検証 – @wikiパーツ』なるものが立ち上げられており、ここには上杉氏がウェブやメディアなどの媒体で起こした問題が、ほぼ網羅されている。
それ以外にも、上杉氏の紙媒体などでのトラブルは絶えない。例えば「週刊朝日」において上杉氏が、自由民主党・福田康夫元首相が『公文書廃棄疑惑』なる記事を執筆し、これに福田氏側が事実無根と抗議すると、朝日側は「事実関係の確認が取れない」として担当のデスクを降ろし、謝罪記事を掲載した。また、「週刊文春」上での上杉氏の記事において、選挙事務所に関する捏造記事を書かれたとして安倍晋三元首相(現・自民党総裁)より抗議を受け、文春側が事実関係の精査を行うと対応した事例が残っている。
このように一部ジャーナリストとしての活動において問題提起を行い、経緯の是非はあれ自由報道協会の立ち上げと運営に奔走したと評価する声があるものの、これらの上杉氏の「遍歴」は厳密な取材に基づかない捏造を含むものと指摘され批判を受けるのもやむを得まい。
今回のTOKYO MXの問題においては、2012年10月26日放送の『5時に夢中!』内で上杉氏が自ら希望して、記事盗用に対する釈明の時間を取るよう、MX側に要請をして承諾され、放送されたものであるという。ところが、ここで上杉氏が一方的に語った内容もまた、事実関係が確認できない捏造を含むものであるとして、むしろ騒動に拍車をかけてしまった。
中でも、池田信夫氏に対する上杉氏の事実に基づかない批判については、池田氏から申し立てを受けた場合には、“放送法9条”に基づき義務付けられている訂正報道を行わなければならないレベルであることは自明だ。
具体的に見ていこう。上杉氏が番組中に述べた池田氏に対する批判の最たるものが、池田氏は批判を恐れてすでに行ったツイッターでの発言を削除した、というものである。そのままの発言を引用すると「これ池田さんが自分で言ってたのを、それを全部消して、証拠隠滅していまは逆のことを言っているんです」という内容となる。『上杉隆氏についての検証 – @wikiパーツ』で文字起こしされたものも、筆者が入手した番組映像で上杉氏が語った内容とまったく同じものであり、この内容は客観的に事実と考えてよいだろう。
そして、池田氏が削除したとされるツイート内容は、URLを叩けばいまなお池田氏のツイートとして表示されており(下記URL参照)、上杉氏が池田氏に対して「証拠隠滅していまは逆のことを言っている」という批判の根拠がまったくなく、はっきりと捏造であることが分かる。
https://twitter.com/ikedanob/status/46544364264099840
https://twitter.com/ikedanob/status/47537414033514496
https://twitter.com/ikedanob/status/46491222621163520
http://www34.atwiki.jp/ddic54/pages/85.html)