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史上最大の投資詐欺事件の主犯は禁固150年
浜の真砂は尽きるとも世に投資詐欺のタネは尽きまじ――史上最大の投資詐欺事件の主役はバーナード・ローレンス・マドフだ。証券会社会長及びナスダック会長が起こした詐欺事件である。
マドフは高利回りをうたい、投資家から集めた資金を金融市場などで運用せず、既存の顧客への配当に回し、自転車操業で巨額の損失を隠していた。サブプライム住宅ローン危機で株価が下落したのを受けて、複数の投資家から払い戻しを求められたが、マドフは払い戻すための資金をつくれず、不正が明らかになった。
08年12月11日、マドフは詐欺罪で米連邦捜査局(FBI)に逮捕された。被害に遭ったのはプロサッカーやプロ野球チームのオーナー、映画監督のスティーブン・スピルバーグなどの超有名人たちだった。日本では野村證券などの金融機関が被害に遭った。被害総額は5兆円とも6兆円ともいわれている。
09年6月29日、マドフは詐欺、マネーロンダリング(資金洗浄)などの罪で150年の禁固刑を言い渡され、ノースカロライナ州の刑務所で服役中だ。
前述のとおり、郵便詐欺、通信詐欺、マネーロンダリング(資金洗浄)などの罪で起訴されたMRIのフジナガ被告は刑事訴追されず、いわば野放し状態だ。詐欺師たちの口車に乗ってまんまと大金を巻き上げられた被害者たちの歯ぎしりが聞こえてきそうだ。
(文=編集部)
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