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また、12年の覚せい剤押収量は482kgと過去5年間で最多となったほか、末端価格が値下がり傾向で推移していることから、国内における覚せい剤の安定した供給がうかがわれるなど、依然として厳しい情勢にあります。このため、これまで以上に幅広い諸国との間で連携を強化し、薬物の密輸阻止に向けた国際的な連携・協力体制を構築する必要があります。
【覚せい剤やめますか?それとも人間やめますか?】
現在、薬物乱用問題に関しては「『ダメ。ゼッタイ。』普及運動」が展開されています。
かつて、日本民間放送連盟の麻薬撲滅CMで「覚せい剤やめますか? それとも人間やめますか?」というコピーがありました。覚えている方も多いと思います。筆者は今でも鮮明に覚えているくらい衝撃的なCMでした。かなりインパクトのあるフレーズですが、これを耳にすることで「覚せい剤に手を出すと人間をやめなくてはならないのだ」という怖さを、若年者の潜在意識にも深く刻み込むことができるのではないでしょうか。
最近の有名芸能人や野球選手の逮捕のニュースを見ても、「初犯なら執行猶予がつく」「逮捕されるなんて運が悪い」といった声を耳にしますが、そこには薬物に対する恐怖感というものがまったく感じられません。
不自由なく物が手に入ってしまう時代、覚せい剤も簡単に手に入ってしまいます。薬物は加害者と被害者で成り立つ、負の連鎖です。絶対に手を出さないということを徹底しなければなりません。
そのためにも「覚せい剤やめますか? それとも人間やめますか?」と、もう一度、問い直すことが必要なのではないでしょうか。
(構成=編集部、協力=宇多川久美子/薬剤師・栄養学博士)
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