“あの人”の奔放過ぎる行動に、首相官邸や与党の関係者の苦悩は深まるばかりだ――。
「NEWSポストセブン」は26日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて政府が外出自粛を呼び掛けている最中の3月下旬に、安倍晋三首相夫人の昭恵氏が花見に興じる模様を報じた。その様子を収めた写真には、モデルの藤井リナやNEWSの手越祐也ら芸能関係者の姿もみられる。「週刊ポスト」(小学館/3月30日発売号)で詳細が報じられる。
「なんでも、その花見の出席者のなかには、反社会的勢力との関係が噂される人物もいたといいます。『桜を見る会』問題では、昭恵さんが人選した出席者のなかにそうした“グレーな人物”がいたことが批判を浴びましたが、懲りない人ですね……。1月以降、政府が新型コロナ対応に追われて不要不急の外出自粛を求めるなかでも、多くの人が集まるパーティーなどで酔っぱらう昭恵さんの姿も目撃されていますが、まったく反省できいない様子です」(昭恵氏を知る人物)
昭恵氏と交流のある起業家は次のように話す。
「コロナによる自粛に継ぐ自粛で、意気消沈している芸能関係者や友人を元気づけたいという意向があり、出席したと聞いています。分け隔てしないで人と付き合う昭恵さんらしい行動なのですが、だったらその旨を違うかたちで、もっと多くの人に表明できなかったのでしょうか。いつもの仲の良い面子で集まるだけでは誤解を招くだけです」
首都・東京の都市封鎖の可能性も高まっているなかで昭恵氏が花見に興じていたことについて、与党関係者は語る。
「普段なら官邸あたりが情報漏洩の犯人探しに奔走するかもしれませんが、今はそれどころじゃないでしょうし、我々もそんなに暇じゃない。野党がまた桜を見る会の件を持ち出してくるかもしれませんが、今はそれどころではないのです。(昭恵夫人は)私人としての行動だと思いますが、しっかり自重していただきたい」
ところが実態はそうでもないらしい。
「首相官邸に近い警察幹部から、『昭恵さんの写真をポストに売った人間が割れたら、すぐに教えろ』と言われました。仮に知っていても、我々が話すわけはないですが。例えジョークであっても、異様に感じました。官邸は相当神経質になっているんじゃないですか」(新聞社社会部記者)
昭恵夫人の写真を流した人物が特定されれば、官邸や警察はいったい何をする気なのだろうか。政府にはそれ以外にやることが山積しているはずだ。
(文=編集部)