くだらな過ぎるカワイイ区長騒動、尖閣隕石発言、口ぱくビヨンセ…釈明の格とは?
(『壁掛 AKB48-08篠田 麻里子 カレンダー
2013年』<わくわく製作所>より)
●「隕石、尖閣に落ちてくれないかと…」 日テレ「バンキシャ!」で不適切発言
ー MSN産経ニュース(2月17日)
ソフトブレーン創業者で経営コンサルタントの宋文洲氏が「(隕石は)尖閣諸島に落ちてくれないかと思った。なくなればトラブルもなくなるから」などと発言し、アナウンサーが「不適切な発言がありました」と謝罪したという。番組終了後、ネットではさまざまな意見が飛び交った。尖閣諸島は日中関係の緊張を生んでいるシンボリックな場所だから、「尖閣」をこういうかたちで引き合いに出したことについて、個々人ベースで十人十色の受け止め方があるのはもっともであろう。
ただし、批判の中にこういうものが含まれていたのには、毎度のことだが「やっぱりな」と思ってしまう。それは「被害に遭われた方に対して不謹慎だ」という批判である。今回の隕石落下事故は天災であって、そういう地震、落雷、津波など天災による被害は枚挙に暇がない。確かに被害に遭われた方はお気の毒だが、この発言に「不謹慎」と目くじらを立てるのは行き過ぎと感じる。
筆者も東日本大震災直後、東京電力株に関するレポートを書いたら「被災地の方に不謹慎ではないか」という批判がたくさん来てびっくりしたが、今回の不適切発言批判も同根である。
●「カワイイ区長」退任 AKB篠田さん、苦情で ー MSN産経ニュース(2月19日)
批判、苦情もさまざまだが、あまりにくだらな過ぎて、これには笑ってしまった。
福岡市が、市のPRのためインターネット上に設けた仮想行政区「カワイイ区」で、区長を務めていたAKB48の篠田麻里子を退任させたというニュース。
「カワイイ女子を奨励することは女性の自立を阻む」
「男女差別を助長する」
などの苦情が4件寄せられていたことへの対応だそうだ。苦情のばかばかしさは言うに及ばないが、解せないのは福岡市の対応だ。「このような議論と直接関係のない篠田さんに迷惑を掛けるわけにはいかないと判断した」そうだが、これは単に苦情に弱腰な行政の言い訳にしか聞こえない。その程度の覚悟ならやめちゃえばいいのに、カワイイ区そのものは存続させる方針で、後任の区長は公募を含めて検討するという。
では、また苦情が来たらどうするのだろう。たった4件の苦情で「迷惑を掛けるから」と篠田麻里子にお引き取りいただいたんでしょ。次は4件じゃ済まないよ。だって誰が区長になっても篠田麻里子ほど可愛くないと思うもの。「カワイイ区の区長はカワイクナイ」という苦情が殺到した時の、福岡市の対応が見ものである。
本来は「カワイイ女子を奨励して何が悪い」と開き直るくらいのことで良かったのに、と思う。
●ベルルスコーニ氏:「賄賂は犯罪にあらず」、国際企業に必要 ー Bloomberg.co.jp(2月15日)
一方、開き直りもここまでくると唖然とするしかない。
イタリアのベルルスコーニ前首相いわく。
「賄賂は厳然と存在する現象であり、この必要な行為の存在を否定するのは意味のないことだ」
「賄賂は犯罪ではない。ある国の誰かに手数料を支払うだけのことだ。なぜ払うかと言えばそれがその国の規則だからだ」
ある意味、真実であるが、いやしくも立法を司る政治家たるもの、法のもとで本音と建前を使い分ける必要がある。まあ、ベルルスコーニ氏は土建屋を振り出しとする実業家出身。汚職とスキャンダルにまみれたその半生からして、このくらいの放言はどうってことはないのだろう。このインタビューを見ていないが、きっと「当たり前のことを言って何が悪い」と開き直り感全開だったに違いない。
●【緊急調査】AKB峯岸みなみ丸ボウズ騒動、ファンの意外な本音と秋元Pヤラセ説 ー Business Journal(2月1日)