永田町の「謎」 現役議員秘書がぶっちゃける国会ウラ情報

働き方改革データ異常、連日批判する野党議員の秘書や官僚が連日徹夜で命の危険?

資金分配をめぐって秘書たちが大もめ?

 また、今まではボスたちの諸事情で所属政党が分裂しても、秘書同士まで仲たがいすることはありませんでした。そこは、大人の対応ということです。しかし、今回は状況が違うようで、悲しく思うこともあります。秘書たちの仲たがいが収まらない背景には、お金の問題もあります。

「民進党衆議院秘書会」という組織が今も存在し、2000万円とも3000万円ともいわれる秘書会のお金の分配をめぐって、立憲民主党と希望の党の秘書たちがもめているのです。

 ご存じのように、民進党には参議院議員はいますが衆議院議員はいません。代わりに、野田佳彦元首相のような「党籍は民進党で院内会派は無所属の会」という非常にわかりにくい衆議院議員がいます。そして、それぞれの秘書たちが貢献度を主張して、お金の分配でもめているのが実情です。

 一方で、「お金でもめるなんて、なんだかな……」と思う秘書たちが多いことも事実です。

戦犯扱いされている、希望の党の細野豪志議員ら

 そもそも、希望の党は幹部メンバーが落選するなど、総選挙の結果が出た時点で存在感が薄れていました。

 マスコミが立憲民主党の候補者たちを持ち上げすぎていたのが原因なのか、メディア戦略がうまくできなかった希望の党が悪いのか……あるいは、その両方なのかもしれません。

 以前も書きましたが、相対的に見て、希望の党は優秀な議員の比率は高いと思います。一方、立憲民主党は“諸事情”で排除された人たちの集まりです。

 しかし、「希望の党のフロンティア議員」を自称していた議員たちは、細野豪志議員をはじめ役職もなく、ひっそりと議員活動をしている印象です。党内では、「飛躍できなかった原因」と戦犯扱いされている雰囲気すらあります。

 玉木雄一郎代表はがんばっていますし、能力もあるとは思いますが、トップを担えるほどの包容力や統率力については、まだまだ成長段階だと思います。そういう意味では、立憲民主党の枝野幸男代表のほうが目立つのは確かです。

「働き方改革」の裏で「睡眠不足自慢」の永田町

 さて、今国会では「働き方改革」が審議されています。

 感情的には対立していても、野党としては「政府の働き方改革に反対!」で一致していますが、この問題で日をまたぐ残業を続けさせられている秘書たち、院や官公庁の職員たちは疲労困憊です。

 予算委員会の質疑で、厚生労働省のアンケート調査のデータの改ざん疑惑を追及する際に「命の問題ですよ」という表現がありましたが、まさに私たちの命にかかわる事態になりそうです。

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