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小池都知事、頼みの綱・LED交換も大コケ…ヤマダ電機追加で「商店街振興」形骸化

文=小川裕夫/フリーランスライター
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小池都知事、頼みの綱・LED交換も大コケ…ヤマダ電機追加で「商店街振興」形骸化の画像1小池百合子都知事(日刊現代/アフロ)

 2017年7月、東京都は家庭の白熱電球2個とLED電球1個とを交換するLED交換事業を開始した。小池百合子都知事は、03年から06年という長きにわたり環境大臣を務めている。それだけに、環境政策は得意分野でもある。

 小池都知事は国政経験しかなく、また地方自治の実情を知らないまま都知事選の出馬を表明。そのため、出馬会見などでは馬脚をあらわす一場面もあった。それでも都知事選は、百合子ブームが巻き起こって圧勝。就任後も高い支持率を誇っていた。

 つまずきは、17年の衆院選だ。希望の党を旗揚げしたことで、都民から「都政に飽きたのではないか」と疑念を抱かれた。また、希望の党を旗揚げする直前に民進党を吸収しようと動き、一部の民進党議員を公認しない方針を宣言。その際の「排除いたします」発言は、小池人気を急落させる作用をもたらした。

 衆院選で惨敗を喫した小池都知事は、都政に専念する姿勢を鮮明に打ち出す。都庁職員は、こう話す。

「20年には東京五輪が控えていますが、五輪開催直前に都知事の任期が切れます。小池都知事としては、都知事として五輪を迎えたいと思っているはずです。そのためにも、20年7月の都知事選は絶対に負けられない選挙です。だから、できるだけ人気を落とさないよう、安全運転を心がけているのでしょう」

 そのため、最近の小池都知事は世論を二分するような問題に対して、あまりクビをつっこまなくなり、発言も控え目になっている。そして、自身が得意とする環境政策で得点を稼ぎ、支持率の回復を待っているのだが、環境政策も奮っていない。

LED交換事業、目標のわずか2割

 東京都は、昨年7月からLED交換事業を開始した。これは、家庭内の電球2個を町の電器店に持ち込むとLED電球1個と交換してもらえるというもの。事業そのものは地味だが、交換事業のPRには当時ブームを巻き起こしていたピコ太郎を起用した。東京都は、小池都知事とピコ太郎が一緒にダンスを踊りながらLED交換事業をPRするという動画を制作。制作・広告費18億円を投下したPR動画だが、この金額ではさすがにテレビCMとして流すことは難しい。そのため、LED事業PR動画はネットを通じて世間に広められた。

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