永田町の「謎」 現役議員秘書がぶっちゃける国会ウラ情報

二階自民党幹事長、安倍首相に「俺はもう知らん」か…与党議員「問題認識してくれよ」


 正直、特権などもすでになくなっているので、実力のある優秀な方たちは、あえて議員という苦労ばかりで収入は増えない職業を選ばないのでしょう。真面目に活動すればするほど、通常の報酬だけでは足りないと思います。

 もちろん、一部には政務調査費を不正に使用したり、業者にたかって贅沢をしたりしている輩がいるのも事実です。たとえば、ある自民党系の地方議員は財布を持たずに夜の街に出かけ、女性が接待する店に入ってから「おごってくれそうな」建設業者などに次々と電話をかけて呼び出すそうです。その店のスタッフたちも、内心ではあきれていると聞きました。議員の立場を利用した最低の人間です。

 また、別の地方議員は、妻と離婚調停中に知り合った女性に、つい「バツイチ」と嘘をついて交際を始めてしまいました。後になって、正直に離婚調停中であることを伝えたそうですが、離婚が成立するまでは支援者に事実を明かせず、自宅兼事務所に支援者が来たときなどは、その女性は押し入れに隠れてトイレも我慢していたそうです。今はその女性と結婚していますが、こういうふうにすぐバレる嘘をつく議員は、ほかにもけっこういるんです。

 地元を離れて視察に行くときなど、「偽名で遊ぶ」と豪語する議員もいます。選挙に勝ち続ける元気のよさは性欲と比例するのかもしれませんね。

 そんな議員たちがいる一方で、昨年10月の総選挙では「落下傘候補」が多く誕生しました。党の都合で地元とは別の選挙区から出馬するケースが相次いだのです。特に当時の希望の党に多かったのですが、当選者はわずかでした。それを見て、「それまでがんばってきた地元に貢献できないなんて、やっぱり国民ファーストではないなぁ」と悲しくなりました。

 神澤としては、落下傘候補自体に疑問があります。日頃、地域で活動していて「この地域の生活をよりよくするために、自分にできることをがんばりたい」という志を持つ人が、議員としての資質を持っている人ですよね。しかし、「○○市の○○区に候補者のポストの空きがあるから、今から引っ越して出馬しよう」という姿勢は、「ただ議員バッジをつけたいだけの人なのかな」と思ってしまいます。

 神澤の選挙ポスターが街中に貼られることはありませんが、来年の統一地方選挙に興味のある方は、近くで開催されている政治スクールをのぞいてみるのもおもしろいと思います。受講したら必ずその政党から出馬しないといけないというわけではないですし、複数の講義を受けて「自分に考え方が近いのはどの政党か」を体感してみるのもいいかもしれません。政治を身近に感じるチャンスですから、ぜひ!
(文=神澤志万/国会議員秘書)

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