たけしの挑戦状、スペランカー、魔界村…クリアできなかったファミコンの激ムズゲームたち
あなたにとって「懐かしい」とは、どんな情景でしょうか?
1970~90年代の「懐かしい」を集めたのが「ミドルエッジ」。あなたの記憶をくすぐる「懐かしい」から厳選した記事をお届けします。
さて、今回振り返るテーマは、高難度のファミコンゲーム。80年代後半、当時のゲーム少年たちを苦しめ、時に挫折へと追いやった難攻不落の作品について特集していきます。
主人公キャラが些細なことで死ぬ『スペランカー』
現在、一部ネットユーザーから、故障頻度の高いスポーツ選手が「スぺ体質」と揶揄されていますが、その語源になったアクションゲームが、この『スペランカー』です。主人公キャラが「探検家」であるにもかかわらず、「自分の身長より少し高い段差から飛び降りただけで死ぬ」という驚きの虚弱体質であるため、プレー中のストレスから思わず「カラダ鍛え直して出直してこい!」となじりたくなります。
謎解きゲームなのに、一度キャラに話を聞くと二度と聞けなくなる『ミシシッピー殺人事件』
謎解きアドベンチャーゲーム『ミシシッピー殺人事件』では、2つの要素がプレイヤーを悩ませました。ひとつは容疑者たちの話をメモで残す機能。一見便利そうな機能ですが、しかし、メモできる数が限られていて、古いものから順に削除されるので、一見重要そうに見えないのに後々事件のカギを握る発言なども誤って消してしまったりすることも。
もうひとつは、容疑者たちが一度しか質問に答えてくれないという設定。同じことを再び聞くと「もういいました」と一蹴されます。まぁ、リアリティを追及してのことなのでしょうが、こっちにはこっちの現実世界での生活があって、ゲームの事件のことばかり考えていられないという事情を製作者には加味してもらいたいものです。
めちゃくちゃ強い雑魚キャラが大量発生『魔界村』
横スクロールアクションゲーム『魔界村』において、プレイヤーの前に立ちはだかった最強の雑魚キャラ・レッドアリーマー。普段はじっとしているのに、プレイヤーが近づくと突然動きだし、猛スピードで体当たりしてきて、火の玉を飛ばし、しつこくどこまでも追っていきます。さらに、倒さずに放置していると、白く発光しスピードアップして猛追してくるから厄介極まりません。ゲーム序盤から登場し、後半以降は大量発生するため、絶望した人も多いのではないでしょうか。
ゲーム開始2秒で死ぬ…トランスフォーマー『コンボイの謎』
「ゲーム開始2秒で死亡する」「慣れてくればゲーム開始10秒は死なずに済むようになる」と評されるほどの難易度で、数多くのゲーム小僧を屠ってきた伝説のアクションシューティングゲーム『トランスフォーマー コンボイの謎』。
そもそもの難易度が高いのに、敵の放つ弾が小さいドットで描かれた白い点であったため、当時の粗い映像技術では背景と紛れてしまい、無自覚のうちにプレイキャラが被弾して死亡するという悲劇も繰り返されました。
不条理・理不尽の連続で「クソゲー」の代名詞に…『たけしの挑戦状』
クリアに必須のアイテムを入手するために1時間コントローラーを放置しなければならなかったり(ボタンを押してしまうと「せっかく ちゃんすを あたえてやったのに なさけないやつ」と言われクリア不可能に)、明らかにミニゲームっぽいゲーム内のパチンコ屋で打てる景品の中に、これまたクリアに不可欠なアイテムが忍ばされていたり、カラオケ機能でマスターに3回連続「うまい」と言わせなくてはいけなかったり……。
これら数々の障害を乗り越えてようやくたどり着いたエンディングが、たけしからの「えらいっ」の一言だけで、そこから5分放置すると「こんなげーむにまじになっちゃってどうするの」と小馬鹿にされるのも含めて、理不尽極まりません。
この連載では、次回以降も皆さまの脳裏に「懐かしい」が蘇りそうな記事を提供して参ります。「こんな記事は?」「あのネタは?」なんてお声もお待ちしておりますので、よろしくお願いいたします。
(文・構成=ミドルエッジ)
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