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石渡嶺司「大学・キャリアのぶっちゃけ話」

就活後ろ倒し、どう対応?大学&就活否定論からの決別、抜け道活用…企業と大学への提言

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 学生団体・ゼミなどが主催して採用担当者を呼ぶ際に教室を貸さないなど、妨害もしないほうがいいでしょう。そういう大学は意外と多いです。もちろん、学生のやることですから、うまくいかないこともあるでしょう。しかし、そういうのは試行錯誤していけばいいだけの話。それを体面があるから云々と言い出して、「何もやりたくない」とする大学関係者の「学生がかわいそう」論こそ嘘くさいものはありません。「学生がかわいそう」ではなくて「自分がかわいそう」と思い込んでいるだけではないでしょうか。

 昨年、私は関西の大学で採用担当者とのトークセッションイベントを生協と企画しました。これは関西大、近畿大、甲南大などで実現しました。ここに挙げた大学以外にも話を振ったのですが、「12月広報開始以前は、絶対に採用担当者は呼べない」とNGを出した大学も多数。ある大学では、たまたまその大学OBに某東証一部上場企業役員がいたので、その人との対談ではどうか、と振ったのですがこれもNG。生協・キャリアセンター側の過剰反応だったかもしれませんが、非常に残念でした。今年も関西中心に(それから関東でも)いくつかの大学で、採用担当者とのトークセッションないし交流会を企画しています。キャリアセンターではなく、教員サイドに振ると案外実現するかもしれません。

 就活後ろ倒しが現実になる以上、大学は大学でやらなければいけないことが多数あります。それに気づかないのは、実に残念としか言いようがありません。
(文=石渡嶺司/大学ジャーナリスト)

BusinessJournal編集部

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