2024年3月に、世界180カ国で50カ国語を教える言語学習プラットフォームPreply(プレプリー)社が、日本国内で最もマナーが良い都市・悪い都市のランキングを発表しました。全国の16歳から55歳の男女2,008人を対象に「マナー違反」について実施したアンケートを元に、最もマナーの良い・悪い都市のトップ10を発表しています。
言語習得にはその国の文化や習慣、マナーの理解が必要不可欠
Preplyでは、言語を習得する上で、その国の文化や習慣、マナーを知ることはとても重要なことだと捉えています。近年、日本国内での語学学習の需要が高まる中、オーバーツーリズムが日本各地で問題となっていることもアンケート実施の背景となっていると考えられます。
マナーは他者への思いやりとも言える大切な考え方です。自分だけが良ければ良いという考えでは、周りに迷惑をかけることになるでしょう。実際、国内のマナー事情はどのようになっているのか、調査について詳しく見ていきましょう。
関連記事:https://biz-journal.jp/company/post_376083.html
アンケートの調査概要
調査対象:日本全国の16歳から55歳の男女2008人
調査機関:Censuwide
調査期間:2024年2月7日~2024年2月15日
集計方法:
「自分が住んでいる都市がの住民が他の都市よりマナーが悪いと感じていますか?」
– ある程度マナーが悪い
– かなりマナーが悪い
– 非常にマナーが悪い
それぞれの都市の回答数をスコアにし、マップで平均値を算出しました。
「自分が住んでいる都市の住民はどの程度頻繁にマナーが悪い行動を取っていますか?」
– いつも
– 頻繁に
上記2つの回答数の平均値をスコアとして使用しています。
マナーが悪い都市ランキング ワースト10
マナーが悪い都市ランキングワースト10では、大阪が圧倒的な票数でワースト1位という結果になりました。この結果に対して、「大阪は日本国内でも特に個性的な文化を持つ地域であり、その豊かな文化や歴史、人々の開放性などが、外から見ると「マナーが悪い」と捉えられることもあるかもしれません。」と考察されています。
2位は1位と大きく票数を離し、東京がランクインしています。東京も大阪も大都市であり、さまざまな人が集まる場所であることから、マナーが悪い人が目立つのではないでしょうか。3位は比較的大きな都市である4位の横浜を抜いて、青森という結果になっています。人が多く集まる場所という点で、京都が9位なのは意外と言えるかもしれません。
マナー違反とする行動には、「公共の場で騒ぐ」「ドアを支えて持たない」などがあり、なかでも最もマナーが悪いとされた行動には、「店員やバスの運転手にお礼をしない」というものでした。
マナー違反が多いとされる都市には、やはり東京、大阪がランクインしています。人口が集中していることも理由として考えられますが、特に大阪は観光客から「親しみやすい」と言われるように、人との距離感が近いことが理由となっているのかもしれません。人との距離については、近いことでわずらわしいと感じる人もいるのでしょう。
関連記事:https://biz-journal.jp/company/post_367556.html
マナーが良い都市ランキング ベスト10
マナーが良い都市は、千葉、札幌、熊本が同率で1位という結果に。Preplyの記事によると、熊本はJAF(日本自動車連盟)が実施した2023年の全国調査調査「信号機のない横断歩道で歩行者横断時の自動車の一時停止率」において、熊本県は全国平均45.1%を上回り、66.1%を記録しているとのことです。まさに、他者への思いやりのある常識的な行動と言えます。
マナー違反行動が少ない都市には、金沢、新潟、熊本、旭川、千葉が挙げられています。マナー違反行動が少ないということは、ストレスが少なく、人々が快適に暮らせていると言えるでしょう。なかでも金沢は、ほぼ全ての項目にマナー違反行動が少ない都市として回答されています。
Preplyの記事によると、東洋経済新報社による「住みよさランキング2023 中部編トップ100」では金沢市は5位にランクインしており、上位10位には同じく石川県の4つの市がランクインしているとのこと。つまり、石川県では快適に暮らしていると感じている人が多く、マナー違反行動が少ない都市であると考えられます。
日本の常識は海外の非常識!?
数年前に比べ、国内にも海外からの旅行者が増え、日本からも海外に行く人が格段に増えてきました。海外に行くと、日本での常識が全く通用しないことを経験することがあると思います。海外旅行や海外出張に行く際には、自分自身が現地で快適に過ごすためにも、その国の文化やマナーを理解しておくことが大切です。
もし英語圏へ行くことがあれば、事前に英会話のオンラインレッスンを受けてみることをおすすめします。短期間で円滑なコミュニケーションを取れるほどの英語力を身につけるのは難しいかもしれませんが、どのような行動がタブーとされているのか、さまざまなシーンで役立つマナーなどを学ぶことができます。
もちろん、英語力ゼロの状態で行くよりも、短期間でも英語を学んで行くほうが現地で困ることが少ないでしょう。国際化が日々加速していくなかで、英語をはじめとした外国語を習得することはキャリアの大きな助けになります。今回の国内での調査結果で自身のマナー行動を振り返りつつ、今一度言語とあわせて、文化や習慣、マナーも学んでみてはいかがでしょう。
※本稿はインフォメーションです。