メルペイならメルカリの売上で買い物も!乱立するスマホ決済アプリ、結局どれが一番オトク?
●d払い…すでにdアカウントを持っていると利用開始が簡単。ドコモユーザーなら携帯電話の利用料金に応じたdポイントが貯まり、それをd払いで使える。支払いは、携帯の利用料金合算払いか、クレジットカードなど。決済元にdカードを設定するとポイントの二重取りも可能。また、ドコモケータイのサービス利用状況に応じて最大7%まで還元率が上がる「dポイントスーパー還元プログラム」では、携帯料金の引き落としをdカードにするとプラス1%の対象になる。
●PayPay…Yahoo!マネーやYahoo!JAPANカードからのチャージなら、いつでも3%還元となる。ほかのクレジットカードでは0.5%にとどまる。ヤフオクの売り上げ金を PayPayにチャージもできる。また、ヤフー関連サービスのキャンペーンなどで付与している期間固定TポイントはPayPay残高に変更になり、Yahoo!ショッピングなどでも使える。時々行われるキャンペーンでは、Yahoo!プレミアム会員やソフトバンク・ワイモバイルユーザーが優遇対象になることが多い。
おわかりのように、各社はすでに自社のサービスを利用しているユーザーをベースとしている。さらには、ハウスカードとも言うべき自前のクレジットカードを使うことでポイントが二重取りできたり、還元率が上がる条件になったりするのだ。
とはいえ、そのために何枚もクレジットカードを持つのは現実的ではないだろう。日本でもっとも発行枚数を伸ばしているクレジットカードといえば楽天カードであり、会員数は約1700万人を誇る(2019年3月現在)。また、楽天スーパーポイント自体が広く利用できるため、楽天ユーザーなら楽天ペイを使い、さらにポイントを貯めて、それをまた使う、という循環が無駄がない。
決済アプリが先に始まったPayPayは、逆に後からヤフーなどのサービスに紐づけをした。先のジャストシステムの調査では、男性が使っているスマホ決済でもっとも多いのがPayPayだという。2018年末の「100億円あげちゃうキャンペーン」の際に家電量販店で利用した層が多かったのでは、と推察する。Yahoo!JAPANカードは1%還元(Tポイントが貯まる)で、Yahoo!ショッピングやLOHACOでもポイントアップ特典があり、PayPayを通じてヤフーのサービスに誘導していく流れがうかがえる。
しかし、この還流がユーザーにとって魅力的かどうかは、若干の疑問が残る。その理由はTポイント離れを起こす加盟店が増えているからで、新しくカードをつくってまで……と思えてくるからだ。Yahoo!のサービスを利用し、キャンペーンで付与されるPayPayボーナス(ライト)を稼げる環境の人に向いている、と言っておこう。
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