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松崎のり子「誰が貯めに金は成る」

メルペイならメルカリの売上で買い物も!乱立するスマホ決済アプリ、結局どれが一番オトク?

文=松崎のり子/消費経済ジャーナリスト

LINE Pay、メルペイの使い勝手は?

 前述のうち、LINE Payだけが完全プリペイド(事前チャージ)方式だ。ほかのアプリはクレジットカードを紐づけられるので後払いができ、残高を気にする必要がない。それに比べ、あらかじめチャージした金額内でしか使えないのは、見方によっては不便でもある。

 しかし、逆に言えば「高還元率のキャンペーンがあると、ついつい使い過ぎる」という人にとっては歯止めになるだろう。また、セキュリティの面から言っても、セブン-イレブンの7pay事件のようなことは起きにくい。

 LINE Payへのチャージは、登録した銀行口座からのほか、コンビニなどでの現金チャージもできる。簡単なのはセブン銀行ATMでのチャージだ。スマホに自分の銀行口座を登録するのに抵抗がある人は、このATMチャージを使うのもありだろう。ATMに表示されるコードを読み取ることでチャージに進む方法と、リアルな「LINE Payカード」を使う方法があり、後者のほうが簡単だ。

 LINE PayカードはJCBブランド付きのプリペイドカードで、アプリのLINE Pay残高の範囲でクレジットカードのように支払いができるもの。チャージにも使え、セブン銀行ATMに挿入し、そのあと現金を入金するだけと手軽だ。ただし、プリペイドの最大の弱点は、チャージした金額をきれいに使い切ることが難しい点だ。そのため、いくらチャージするかをシビアに決める必要がある。

 なお、後発ながら月間約1300万人のメルカリ利用者が潜在ユーザーと数えられるのがメルペイ。なんといっても、メルカリの売り上げを使って買い物できるのが強みだ。売り上げがなくても銀行口座からのチャージが可能。基本は事前チャージ式だが、商品購入代金を翌月にまとめて支払うことができる「メルペイあと払い」という精算方法もあり、メルペイ残高、コンビニや銀行口座からの振り替えなどで支払える。メルカリのヘビーユーザーなら、売上金だけで買い物が済むというわけだ。

2%還元の決済アプリ「Kyash」とは

 いくら還元率が上がるとはいえ、やたらとクレジットカードを増やしたくないという人もいるだろう。その場合は、バーチャルなVISAカードをつくれる決済アプリ・Kyashを活用する方法がある。

 Kyashとは、それ自体はプリペイド式だが、決済元にクレジットカードを紐づければ事前チャージの必要がない。イメージとしては、決済アプリで使ったお金はKyashを経由して、紐づけたクレジットカードでの利用代金になるという関係だ。わざわざ経由するメリットは、Kyashの還元(キャッシュバック)率2%を得られることだ。決済アプリの還元率を上げるためのカードを持っていなくても、Kyashを挟むことでポイントをアップできる(ただし、アプリによっては利用金額の上限があり、PayPayなどは月額5000円まで)。

松崎のり子/消費経済ジャーナリスト

松崎のり子/消費経済ジャーナリスト

消費経済ジャーナリスト。生活情報誌等の雑誌編集者として20年以上、マネー記事を担当。「貯め上手な人」「貯められない人」の家計とライフスタイルを取材・分析した経験から、貯蓄成功のポイントは貯め方よりお金の使い方にあるとの視点で、貯蓄・節約アドバイスを行う。また、節約愛好家「激★やす子」のペンネームでも活躍中。著書に『お金の常識が変わる 貯まる技術』(総合法令出版)。
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