2018年のプロ野球はレギュラーシーズンが終わり、舞台は日本シリーズへと移った。そっちはそっちで盛り上がってもらうとして、野球ファンにはこの時期気になることがある。今季限りでユニフォームを脱ぐ選手がいることだ。どんなにチームに貢献した選手であっても、現役を去る日が必ず来る。
個人的な話で恐縮だが、筆者にとって何よりショックだったのは、中日ドラゴンズの浅尾拓也投手の引退だった。言わずと知れた最強セットアッパー、ドラゴンズをリーグ連覇に導いた立役者のひとりで、11年にはセントラル・リーグMVP(最優秀選手)にも輝いた。なお、誰もが認める球界一のイケメン選手でもある。
彼をきっかけに野球を好きになり、沖縄キャンプにまで通った身としては、万感の思いがこみ上げる。引退試合に駆けつけたナゴヤドームでは、浅尾グッズは軒並み売り切れ中。少しでも“浅尾ロス”を埋めようと、その後発売された引退記念グッズをオンラインショップで買いあさったのだが、いざ会計を、というときに意外なことに気づいた。ユニフォームにTシャツにバッグにタオルに……とこれだけ買っても、2万円程度しかかかっていない。思わず、こんな疑問がわいたのだ。「ドラゴンズ、もしや商売ベタなんじゃないだろうか」。
球団と選手にとって最後の稼ぎ時である引退グッズ。浅尾投手ほどの人気者なら、もっと高値をつけても買う人はたくさんいるはずだ。その見極めはどうなっているのか。果たして、ドラゴンズは商売ベタなのか。他球団のグッズ事情もまとめて調べてみた。
お金持ち球団の筆頭はジャイアンツとホークス
さて、12球団のうち、どこが一番稼いでいるのだろう。売り上げの全容はなかなか割り出せないので、ひとまず18年の入場者数(ホームゲーム)でランキングを作成した(※数字は日本野球機構発表)。
まずは、セ・リーグから。
1位 読売ジャイアンツ(3,002,347人)
2位 阪神タイガース(2,898,976人)
3位 広島東洋カープ(2,232,100人)
4位 中日ドラゴンズ(2,146,406人)
5位 横浜DeNAベイスターズ(2,027,922人)
6位 東京ヤクルトスワローズ(1,927,822人)
やはり、巨人と阪神が稼ぎ頭といえる。あれほどチケットが取れないといわれるカープが、入場者数ではまだまだ水をあけられているとは意外でもある。
次に、パシフィック・リーグ。
1位 福岡ソフトバンクホークス(2,566,554人)
2位 北海道日本ハムファイターズ(1,968,916人)
3位 埼玉西武ライオンズ(1,763,174人)
4位 東北楽天イーグルス(1,726,004人)
5位 千葉ロッテマリーンズ(1,665,133人)
6位 オリックスバッファローズ(1,625,365人)
ホークスが頭ひとつ抜けているものの、他球団はセ・リーグと比べると見劣りする。昨年までは大谷翔平、今年からは清宮幸太郎というスターがそろっているにしては残念だ。
よく金持ち球団のバロメーターとして年俸総額が引き合いに出されるが、手元にある「週刊ベースボール2018年2月5日号」(ベースボールマガジン社)によると、12球団でもっとも高額なのはホークス、2位にジャイアンツ、3位にタイガースと続く。このあたりも、入場者数の上位球団とリンクする。
応援に必須!レプリカユニフォームの値段は?
次に、商売上手な球団を比較するために、レプリカユニフォームの値段をチェックした。
熱心なファンは、ごひいきの選手のユニフォームを着て出陣するのがお約束だ。スタジアムでのマストアイテムといっていい。必ず買うべきレプリカユニに、どんな値付けをしているのか。
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