「表紙は山岸舞彩」「GOETHE」の秘書特集に垣間見るオヤジリビドーのほとばしり具合
(「GOETHE HP」より
ご機嫌いかがですか? 漆原直行です。ちなみに秘書はいません。
今回はいきなり本題から入ってしまいますが、7月号の男性誌界隈を見回しますと、やはりこの特集が突出していたワケです。
『GOETHE 7月号』(幻冬舎)そこまでやるものなのか!?凄腕秘書の秘密
ゲーテといえば、秘書特集。もう鉄板です。「秘書特集のときだけゲーテを買う」なんて読者がいるくらい、注目度の高い企画。同誌に通底するテーマ「24時間仕事バカ!」に共感するワーカホリックなオヤジたちも秘書にはメロメロ、ということでしょうか。この特集を読むにつけ、世のオッサンはどんだけ秘書が好きなんだよ、と胸アツなのでございます。中年リビドー全開MAX。オヤジがたしなむフェチの極致と評しても過言ではないかもしれません。
さて、同誌の秘書特集、表紙から世界観の醸成にぬかりありません。たとえば2009年9月号は滝川クリステル女史、2011年5月号は高島彩女史、2012年6月号は皆藤愛子女史と、これまでのところ女子アナが登場するのがお約束なのですね。これが毎回、実にカッコよく、さりげない風を装いながら、あざとくセクシーなワケでございます。ある意味、“理想の秘書”として(主にビジュアル面で)イメージされる女性たちが登場する枠といえるでしょう。彼女たちは、誌面でもグラビア&インタビューで大フィーチャーされるので、その存在感は“ビジネスシーンの女神”のよう。特集を華やかに彩ってくれます。
で、今回、栄えある表紙を飾ったのが、フリーアナウンサーの山岸舞彩女史ですよ。「NHKのスポーツニュース番組注目を集め、この4月から『NEWS ZERO』のキャスターに転身。今、最も活躍が期待されるフリーアナウンサー」と謳うリード文のとおり、実にタイムリーな人選と言わざるをえません。さすがの慧眼。目の付けどころがゲーテです。なお、グラビアの設定は社長秘書とか。「それも、接待の席で目の前に登場した商談相手が元カレだったという、少々意地悪なシチュエーション」だそうで。えーと……これは爆笑するところでしょうか!? いやもう、オトコの妄想炸裂なのであります。
●どこを斬っても秘書、秘書、秘書!……濃度バツグンの秘書ワールド
そんな感じで、グラビアだけで1コラム書けてしまうくらいの勢いなのですが、特集はまだまだ序章。ここからめくるめく秘書の世界が繰り広げられるのです。
まずは『ボスの24時間を36時間の価値に上げる 大企業の秘書たちのミラクル時間管理術』なるコーナーから。三越伊勢丹ホールディングス、H.I.S.、カプコンの社長と秘書が登場し、時間管理の視点から、働きぶりや「必殺道具」「ボスに捧げる1杯(お茶やらミネラルウォーターやら)」が紹介されます。なお、同特集はあくまで「秘書」を包括的に紹介する内容なので、もちろん男性秘書も登場します。まあ、圧倒的に女性が多いですけど。
続いて『既存の秘書のイメージも覆す! 仕事も人生も一歩前へ行動する秘書たち』というコーナー。ここでは「若き起業家が立ち上げた3企業」ということで、ネクシィーズ、サマンサタバサ、ダイヤモンドダイニングの社長と秘書たちが登場します。このコーナーの写真がどこか小芝居じみていて、これまた実に興味深い。皆さん、ノリノリでございます。前のめりですらあります。秘書界隈では、この特集に出演することがちょっとしたステイタスになっていたりするのでしょうか。