どんなビジネスでも、成功の条件の一つになるのは「自分を安売りしないこと」。聞くと簡単に思えるが、これが案外難しい。
自分や自分の会社の商品・サービスに自信が持てないと、つい筋の悪い仕事を格安の条件で引き受けてしまうもの。そうなると、次の仕事は来るかもしれないが、さらに足元を見られてしまう。これでは、忙しくなるだけで、稼げるようにはならない。
個人がビジネスを起こすことが珍しくなくなった今、「自分を高く売る方法」は覚えておいたほうがいい。
■能力・技術があっても安く買いたたかれてしまう人がいる
『26歳不動産経営者の自分をブランディングする技術』(長瀨翔太著、信長出版刊)は、この「自分を高く売る方法」について、やるべきこと、やってはいけないこと、やりたくなってもぐっとこらえないといけないことなどを教えてくれる。
「自分を高く売る方法」とは「実力以上に高く売る方法」ではない。「実力があるのに、不当に買い叩かれないための方法」と言ってもいいかもしれない。
だから、本書で紹介されている「自分を高く売るための習慣」は「高値をつけられる自分をつくる方法」という性質も持つ。
たとえば、「常に相手がしてほしいことを考える」。これはビジネスの基本ともいわれるが、仕事に慣れてくると案外おろそかになってしまう。
次項からは、「自分を高く売るための習慣」についてさらに紹介しよう。
■これを知れば稼げる人になれる「自分を高く売るための習慣」
自分の価値を高め、稼げる自分になるためのスタートは、日常生活の中のちょっとした習慣だ。
・宣言する…自分がやりたいこと、成し遂げたいことを、周りに宣言してしまう。それによって応援する人が集まり、実現への道筋ができていく。
・思いついたアイデアはすぐメモする…ビジネスの成功者は日ごろのちょっとした思いつきが、しばしば大きな利益を生み出すアイデアになることを知っている。
・「作業」ではなく「提案」する…言われたことを「作業」としてこなしているだけの人に価値は生まれない。価値が生まれるのは「作業」で終わらず、顧客に「提案」できる人だ。
・わくわくする環境に身を置く…マンネリ化した仕事、マンネリ化した日常にとどまると成長が阻害される。
◇
これらはどれも、会社員や起業家など、立場にかかわらず実践できるもの。毎日の生活の中で、安売りをしない自分。高い価値を持つ自分を作り上げるために役立ってくれるはずだ。
本書では、習慣のほかにも自分を高く売るためにやるべきこと、戦術、考え方が詳しく解説されている。ビジネスを興したい人も、会社で出世したい人も、自分の転機になりうる知見を見つけ出してみてはいかがだろう。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。