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2023.07.07 23:23
2015.10.16 00:01
徳岡晃一郎「世代を超えたイノベーションのために」(10月16日)
もうスペシャリストは役に立たない?どんな難題も解決に導く「究極の思考法」
現代に必要なスーパージェネラリスト
いわゆる普通のジェネラリストは、いろいろな解法を知っているので、限定された問題解決には役に立つかもしれない。しかし、今の時代は、未来の地球、未来の自社の姿やビジネスをどのように設計するのかが問われている。本当の問題がなんなのかを決めること、つまり、課題設定が重要な時代なのだ。
例えば、原発問題にしても、すぐにすべての原発を廃炉にするわけにはいかないということは、多くの人が理解している。では、原発問題はどこに着地させればいいのだろうか。これは、技術的な問題だけでは解けないし、各分野の専門知識を横断的に論じても、未来を描き出すことはできない。
そこで重要になってくるのは、専門的な知識を持ったスペシャリストではなく、横に幅広い知識を持ったジェネラリストでもない。縦に幅広い知識を持った人材である。課題設定力から課題解決力までの深さが重要であり、それを兼ね備えるのがスーパージェネラリストだ。
そして、縦の知識幅が分厚く、それぞれの思考を統合して考えるのが、垂直統合の思考である。次回は、この垂直統合の思考の具体的な中身について考えたい。
(文=徳岡晃一郎/経営コンサルタント、多摩大学大学院研究科長)
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