シーズン開幕前、黒田博樹投手の復帰で大いに盛り上がった広島東洋カープは、0.5ゲーム差でクライマックスシリーズ(以下、CS)進出を逃し、4位に沈んだ。優勝候補だった読売ジャイアンツ(巨人)も2位に終わり、CS敗退後には原辰徳監督が計12年の監督生活にピリオドを打った。
この両チームの選手は、開幕前後にもプライベートで話題をさらった。昨年12月、広島の堂林翔太内野手は、TBS(現在は退社)の枡田絵理奈アナと入籍。今年1月には、巨人の小林誠司捕手とフジテレビの宮澤智アナの交際が発覚したのだ。
開幕直後には、同じく巨人の長野久義外野手がテレビ朝日の下平さやかアナとの結婚を発表している。まさにたて続けに、プロ野球選手と女子アナの恋が進展したわけだ。
しかし、今シーズンを振り返ると、いずれの選手も満足な結果を残せたとはいえない。例えば、3年前にフル出場を果たし、未来の大砲と期待されていた広島の堂林だ。一昨年、昨年と思うように成績が伸びず、今年は背水の陣で臨んだはずだったが、一軍定着後最低の32試合にしか出場できず、本塁打はゼロに終わった。
CS進出をかけた中日ドラゴンズとのシーズン最終戦は、先発出場を果たしたものの、2打席凡退で代打を送られ、いいところなくシーズンを終えた。
巨人の小林にとって、それまで絶対的な正捕手であった阿部慎之助が一塁にコンバートされた今季は、レギュラーをつかむ絶好のチャンスだった。しかし、開幕当初からリードや打撃が課題とされ、最後までレギュラー定着はならなかった。東京ヤクルトスワローズとのCS・ファイナルステージでは、4試合中スタメンはわずか1試合と、原監督の信頼を得られなかった。
12歳年上の下平アナと結婚した長野は、自己最低の打率.251に終わり、巨人が優勝を逃した戦犯ともいわれている。ヤクルトとのCS・ファイナルステージでは、5番打者として4番・阿部の後ろを任されたものの、打率.154と大ブレーキだった。阿部が打率.688と驚異的な数字を残したにもかかわらず、長野のバットが湿ったことで、巨人は日本シリーズ進出を逃してしまったともいえる。
もう1人、昨年8月にフジテレビの三田友梨佳アナとの交際が発覚した、埼玉西武ライオンズの金子侑司内野手はどうだろうか。こちらも、今季はわずか57試合の出場で打率.224と低迷した。三田アナの誕生日にデートしているところを写真週刊誌に撮られるなど、交際の順調ぶりは伝わってきたが、本業のほうはいまいちだったわけだ。
イチローや青木も女子アナと結婚
このように、今シーズンは女子アナと交際、結婚した選手がことごとく不調に終わっている。しかしながら、米マイアミ・マーリンズのイチロー外野手や、2013年に現役を引退した石井一久元投手、米サンフランシスコ・ジャイアンツの青木宣親外野手などのメジャーリーガーも、女子アナと結婚している。女子アナとの交際、結婚と不調を結びつけるのは、早計といえるだろう。
かつて、女子アナと交際、結婚するプロ野球選手といえば、超大物が目立っていた。しかし、今はまだ成長途上の若手選手の名前が挙がることも少なくないため、今シーズンの結果は、そういった事情の裏返しなのかもしれない。
(文=編集部)