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安達裕哉「仕事ができるやつになる最短の道」

起業の勉強をしている人間が、起業で成功できるはずはない!実行して成功する2割の人たち

文=安達裕哉/経営・人事・ITコンサルタント

(2)備えるのではなく、対応する

 多くの人は「さまざまな問題に対応するために、いろいろ備えなければならない」と考え、準備が万全になるまで実行を躊躇してしまう。一方、実行する人は「問題が起きたら、その時に対応すればいい」と考え、準備が不十分でもまず行動を起こす。

 あるスポーツ選手は、「今考えてもどうせ予想通りにはいかないから、問題が起きたら、その時に考えればいい」と言っていたが、まさにこのような考え方をする人が実行する人だ。

(3)局所的ではなく、大局的に考える

 多くの人は「面倒なこと」「つらいこと」が見えすぎてしまい、実行を躊躇してしまう。だが実行する人は、局所的な面倒やつらさよりも大局的な観点から人生にとって必要かどうかを考える。

 英会話スクールに通っている社会人が、このように言っていた。

「英会話の学校に週に3回、会社が終わった後に通うことはとても面倒だと思いました。でも、このままでは人生に何も誇れるものがなくなってしまう。そう思って通うことを決意しました」

 実行する人は、この社会人のように人生の充実と目先の煩わしさを比較し、人生の充実を取るのだ。

リスクを恐れず、まず動く

(4)知識でなく、経験重視

 多くの人は、知識を蓄えることで物事をうまく運ぼうとし、豊富な知識が身につくまで実行しない。しかし、実行する人は知識よりも経験を積むことによって物事を成し遂げようとする。だから、学ぶよりもまず始める。「本で読んだ知識が、経験して初めて生きた知識になる」とよく言われるが、経験がなければ知識は無駄である。

(5)リスクは回避すべきものではなく、計量してコントロールすべき

 多くの人は、リスクを回避したがり、どうすればリスクがなくせるかを考える。一方、実行する人はリスクをなくすのではなく、どの程度のリスクなのかを計量し、それをコントロールしようとする。

 ある起業家はこう言っている。

「どこまで進んでもリスクはなくならない。要はリスクを直視する勇気を持つ人だけが実行できる。リスクを直視し、その正体が見えればさほど怖くはない」

 実行する人になるためには、価値観を変える必要がある。だが一般的に人間は自らの考え方を変えることを好まないため、価値観の転換はもっとも難しい作業だ。しかし、人は変わることができる。その速度は人それぞれに違うが、「まずは動く」という姿勢を持つことが重要だ。
(文=安達裕哉/経営・人事・ITコンサルタント)

安達裕哉

安達裕哉

経営・人事・ITコンサルタント。ティネクト株式会社代表取締役。世界4大会計事務所のひとつである、Deloitteに入社し、12年間経営コンサルティングに従事する。1000社以上の大企業、中小企業にIT・人事のアドバイザリーサービスを提供し、8000人以上のビジネスパーソンに会う。自身の運営するブログ「Books&Apps」は月間PV数150万以上。


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