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ところで本書では、脳科学の世界でおなじみの理論として「人の脳は、(相手の話を)開始10分以内で、退屈かどうか判断する」という「10分ルール」なるものが紹介されている。このルールによれば、一度「この人の話は退屈だ」と思われてしまったら、聴き手が再び注意を向けてくれることはないという。
よって、話し手が準備すべきは、「最初の10分で伝えたいことは何なのか」をはっきりさせ、「伝えるべき内容」を選び終えておくこと。
またさらに、「エビングハウスの忘却曲線」といって「人間は、聞いた20分後には、聞いたことの42%を忘れ、1時間後には56%を忘れ、1日後には74%を忘れてしまう」ことを考えれば、プレゼンの中で間を置いて何度も「伝えたいこと」を繰り返し伝えるという工夫も必要になってくる。
本書では他にも、伝えたいことを直観的に説明するための資料の作り方、聴衆が気軽に質問できるようにするための空気作り等、プレゼン初心者にとっては是非ともおさえておきたい内容が紹介されている。
プレゼンに苦手意識を持っている人は、まずはこの一冊を苦手克服のきっかけにしてみてはいかがだろうか。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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