「一生懸命働いているのに評価されない」
「こんなに大好きなのに、振り向いてもらえない」
「良かれと思ってやっているのに、感謝されない」
人生にこんな「空回り感」を抱いている人は、一度立ち止まって、自分自身について冷静に考えてみるいい機会。どんな人にでもある「心の闇」が、あなたが幸福感を感じるのを邪魔しているかもしれません。
■誰の心にもいる「悪魔」に要注意!
『心の中の悪魔ちゃんとうまくつきあう方法』(長南華香著、すばる舎刊)は、誰にでもある「心の闇」に潜む「悪魔」との向き合い方を教えてくれる一冊。
「心の闇」や「心に潜む悪魔」というと、他人への嫉妬ややっかみ、他人の失敗を願う底意地の悪さのようなものを想像しがちですが、この本でいう「闇」や「悪魔」とは、もっと根深いもの。心に黒い感情が湧いてくる精神状態の原因になったり、自分らしくホンネで生きにくくなる原因になっている「インナーチャイルド(幼少期に形成されたまま大人になっても残っている人格)」のことを指します。
気づかないうちに呪いとなって、自分らしく生きるうえでの足かせとなっているインナーチャイルドに目を向けることで、闇や悪魔を飼いならし、人生をポジティブな方向に向けていくことができるとしています。
■「心の中の悪魔」に支配されやすい人がわかるチェックリスト
ただ、心の闇や心の中の悪魔どのくらい影響されてしまっているかは、人によるもの。あなたはこれらのうち、いくつ当てはまりますか?
A「他人責め」の傾向チェック
・ひとりよがりな考え方をしてしまう
・助けてもらったり、甘えたら負けだと思う
・ダダをこねても自分のしたいもの、ほしいものを貫き通す
・ゆずらない頑固なところがある
・「私は悪くない(相手が悪い)」という思いが強い
・高飛車な態度を取ってしまうことがある(マウンティングしてしまう)
・教えてやろう、助けてやろうなど、人に「~してやろう」と思う
・嫌いな人、苦手な人はいない
・人を束縛したくなる(コントロールしたくなる)
・「あなたは黙ってて!」と言いたくなる。もしくは言ってしまう
・すぐに反発心が出てくる
・「私は1人でなんでもできる」と思う
・「なんでわかってくれないの?」と思う
・「私は変わっているから人とちがうのはしょうがない」と思う
・苦手なことは自分以外の誰かがやればいい
・思ったことをすぐ口にしてしまう
・私はえらいと思っている
・自分に甘く、相手に厳しい
・感情的になってすぐに怒る、イライラする、カッとなる
・家事や育児にやる気が見出せない
B「自分責め」の傾向チェック
・「どうせ私なんて」と自分を責めてしまう
・感情の浮き沈みが激しく、落ち込みやすい
・つい食べ過ぎてしまう
・お金を使いすぎて、よけいなものまで買ってしまう
・先のことや誰かのことをすぐ心配してしまう
・悪い妄想が止まらず、悪いように考えてしまいがち
・すぐ凹む
・人に頼ってしまう
・コロコロと意見が変わる
・同情してもらったり、かまってもらいたい
・物事をややこしく捉えてしまう、もしくはややこしくしてしまう
・人になかなか心を開けない
・努力に逃げる、または自分に厳しい
・人の目を気にする
・すぐにあきらめてしまい、何事も長く続かない
・「何かが足りない」という思いがいつもどこかにある
・みんなに好かれたい
・事なかれ主義
・愛されるためにがんばる
・好きな人に告白したことがない
本書によるとAとBで当てはまった項目の合計が
・1~8個の人…「悪魔度20%」
・9~16個の人…「悪魔度40%」
・17~24個の人…「悪魔度60%」
・25~32個の人…「悪魔度80%」
・33~40個の人…「悪魔度100%」
なのだそう。Aは他責傾向を示すもので、Bは自責傾向を示すものですが、どちらも行き過ぎると、自分らしさを見失ってしまいます。悪魔度80%以上だった人は、当てはまった項目の原点にある自分の深層心理について探ってみるといいかもしれません。
心の中の悪魔は、自分自身の深層心理の鏡のようなもの。きちんと向き合うことで、人生を前向きな方向に向けることができます。ここで取り上げたチェックテストに当てはまるものが多かったという人は、もっとスムーズで自分らしく生きるために、マイナス感情やストレスに振り回されないために、本書を参考にしてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。