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どんな場面でも使える「自分で考える力」を身に付けるための「アクティブ・ラーニング」

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どんな場面でも使える「自分で考える力」を身に付けるための「アクティブ・ラーニング」の画像1※画像:『考える力をつける本』(講談社刊)

 今の時代を生き抜いていくために必要な力とは何だろうか。

 もしかしたら、コミュニケーション能力や英語力と考える人もいるだろう。

 しかし、今いちばん身につけるべき力は「考える力」だ。

 そう述べているのが、『考える力をつける本』(講談社刊)の著者、東京大学名誉教授であり失敗学・創造学の第一人者である畑村洋太郎氏である。

 本書では、考える力をつけるための日常からできる準備、ちょっとした心がけ、企画にまとめるためのアウトプットの方法まで、具体的な方法を紹介している。

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 「考える力」とは一体何か。畑山氏の定義では、「まわりの状況を自分なりに分析して、進むべき方向を自分の頭で考え、自分で決める力」のことだという。

 また、自分で決めるだけでなく、実行するのも、基本は自分である。

 そして、その先には、自分で考えて実行した結果に対する責任は自分自身で負う、ということも含まれる。

大切なのは「自分で」という部分だ。

■「アクティブ・ラーニング」という能動的な学習法を学ぶ

 今、私たちは生きているこの世界は、過去に経験したことのない、さまざまな新しい問題に直面している。そんな時代を生き抜いていくためにも、正解のない問題に対し、そのたびに自分たちが最善と考える答えを出していくことが求められる。

 こういった時代背景もあり、近年、教育関係者の間でも、考える力の重要性は認識されるようになってきたという。

 それが「アクティブ・ラーニング」という学習法である。

 この「アクティブ・ラーニング」は、「能動的学習」とも呼ばれている学習方法で、具体的には、発見学習や問題解決学習、体験学習、調査学習、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワークなどがあげられる。

 この教育のポイントは「能動的」という部分だ。

 そもそも決まった1つの答えがなく、正解があるかどうかさえ分からない状況で、持っている知識を総動員しながら、自分なりに考えて答えをつくり出していくことが目的。知識の暗記から、行動を通じて考える力の育成を重視するようになったのだ。

 本書ではその「アクティブ・ラーニング」にフォーカスし、みずから「考える力」を高めるための方法がつづられている。

 社会に出れば、正解がある問題ばかりではないことに気付くだろう。正解がない状態で最も適した選択をする。そのときに必要なのが「考える力」だ。

 企画力を高めたい、問題解決力を深めたいといったときに、おおいに参考になる一冊である。

(新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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