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本書には実際の「グリッド・スケール」の設問が載っているので、自分の「やり抜く力」を測りたい人は、ぜひ本書を手にとってみてほしい。
■「やり抜く力」を伸ばす方法
本書は、一貫して「才能」よりも「情熱」と「粘り強さ」の大切さを説いている。それだけでは単なる自己啓発本となんら変わりはない。
だが、安心してほしい。「情熱」と「粘り強さ」を伸ばし、「やり抜く力」を高める方法も著者は提示している。むしろこちらが本書の白眉と言ってもいいだろう。
その方法は大きく分けて2つある。
ひとつは、自分自身で「内側から伸ばす方法」。
「興味を掘り下げる」「自分のスキルを上回る目標設定をして、それをクリアする練習を習慣化する」「自分の取り組みと大きな目的とのつながりを意識する」「絶望的な状況でも希望を持つことを学ぶ」。この4つのステップの具体的、かつ、実践的な方法が提示されている。
もうひとつは、周りの人たちによって「外側から伸ばす方法」だ。こちらは、子どもの素質を伸ばしたい親にとってもは重大な関心がある部分だろう。どうすれば、相手の「やり抜く力」を育んでいけるかが紹介されている。
能力があっても「やり抜く力」がないために結果が出せないのは、自分にとっても周りにとっても不幸でしかない。仕事で結果を出したい人、「才能」という言葉にとらわれてやる前から物事をあきらめてしまっている人にとって、本書は非常に役に立つ一冊だろう。
(新刊JP編集部/大村佑介)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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