「アクティブシニア」という言葉を知っているだろうか。
これは定年退職したあとも、趣味やボランティア、地域活動、スポーツなど、イキイキと活動的に過ごすシニア層のこと。平均寿命が世界でもトップクラスの日本だからこそ、アクティブシニアの活躍が社会をより良くするためのカギとなっている。
その一方で、健康的に毎日を過ごすことができる「健康寿命」は、平均寿命よりも約10歳低い。男性は平均で70歳過ぎ、女性は平均で75歳手前から、何かしらの健康上の問題を抱えて日々生活することになる。
「体が弱ってきた」と感じはじめても、健康的に、自立的に、活動的にシニアライフを送る方法は存在する。いつまでも“いつものくらし”を健康的に維持できるような工夫を施したサポートグッズを活用してみてはどうだろうか。
■元気の秘訣!「外出」「歩行」をサポートするグッズ
『安心、安全、便利でラクラク シニアのための応援グッズ』(ダイヤモンド社刊)は、今までになかった高齢者のサポートグッズをはじめ、いざというときの介護サービスの知識などを豊富に詰め込んだ一冊だ。
とりわけ、サポートグッズに関しては90社以上、約250種類が取り上げられており、最新機器の数々が見られる。「まだまだ現役!」という人も、これからのシニアライフに不安を抱いている人も、「これがあればより元気でいられる」グッズを発見できるだろう。
例えば「電動アシスト三輪自転車」は、ちょっと外に出かけたいけど足腰が…という人にピッタリ。従来の三輪自転車より全長が短く、コンパクトで低重心、安定感も抜群。電動アシスト付きなので、坂道などでペダルを踏む力が強まると、モーターが自動で稼働する。
年齢を重ねると外に出るのが億劫になりがち。現在では生活の活動範囲が家の中だけになり、心身機能が低下、寝たきりに進行する「閉じこもり症候群」が問題になっている。いつまでもイキイキと生活するならばこうしたアイテムを使って積極的に外に出ることが大切なのだ。
また、健康のためには歩くことが大切なのは言うまでもない。そこで、歩きやすさを追求したウォーキングシューズ、夜道でも大活躍するライト付きの杖、外に持ち歩きたくなるオシャレなステッキなど、ウォーキングをサポートするグッズも満載だ。
他にもコミュニケーションをサポートする機器から衣食住に関するグッズまで取りそろえており、本書を見ているだけでもアクティブに動く自分を想像できるはずだ。
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本の後半では、介護に関する制度とサービスについて解説されている。要介護者になったときにどうすればいいのかということから、元気なうちから利用できる介護サービスも網羅されている。
なかなか理解するのも面倒になってしまいそうな介護制度だが、少しずつ勉強はしておくべきだろうし、事前に何かできることがあれば対策をうっておきたいところ。
毎日をいきいきと過ごしたいという気持ちに応える『安心、安全、便利でラクラク シニアのための応援グッズ』は、家庭に置いてあるだけで大いに役立つ一冊である。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。