資格のLECは正統派ブラック?パワハラ、リストラ、ハードワーク、給与不払い…
ただし配偶者等がいて、しっかりと給与をもらっていることが前提となる。自分の給与が安くても、ときどきパワハラや理不尽なことが起きても、「多少の生活費が得られるなら、息をひそめてやり過ごせばいい……」と割り切ることが必要だからだ。当然ながら彼ら・彼女らは、会社の理念や業績などに関しては無頓着である。
(3)あくまで次への踏み台タイプ
退職者が多く常に人手不足であることは、このタイプの人にとってもプラス材料になる。同社の場合、人の入れ替わりが激しいものの、新しい仕事は常にあるので、新人でも容赦なく重要な仕事を任されることになる。私がヒアリングした例では、中央官庁が発注主の数億円規模のプロジェクトにおいて、企画書をつくってプレゼンテーションし、資料作成から研修まで一手に行った人物が、「入社して数カ月のアルバイト」であったこともあるくらいだ。
確かに薄給でハードワークだが、得難い経験を得られることを重視する人にとっては貴重な「実践の場」になることであろう。成功すれば糧になるし、失敗したとしても最悪の場合、「私アルバイトでよくわからないんで」と逃げることさえできるのだ(オススメしないが……)。
(文=新田 龍/ブラック企業アナリスト、ヴィベアータ代表取締役)
※同社の内情については、筆者メルマガ(vol.40,41)(http://biz-spice.jp/public/detail/1029/1212/)で詳説しているので、ぜひご覧いただきたい。
※本稿は、新田龍氏のメルマガ「ブログには書けない、大企業のブラックな実態」から抜粋したコンテンツです。
【筆者プロフィール】●新田 龍:ブラック企業アナリスト 株式会社ヴィベアータ代表取締役
「ブラック企業ランキング」ワースト企業で事業企画、コンサルタント、新卒採用担当を歴任。日本で唯一の「ブラック企業の専門家」として、TVや各種メディアでのコメンテーター、講演、執筆実績多数。著書に「伝説の就活」・「逆転内定」シリーズ、「人生を無駄にしない会社の選び方」、「ブラック企業を見抜く技術・抜け出す技術」、「就活の鉄則!」など。ビジスパにて、メルマガ「ブログには書けない、大企業のブラックな実態」を配信中。 有料メルマガ配信サービス「ビジスパ」では、向上心と情報感度の高いビジネスパーソンに向け、ビジネスジャンルのコンテンツ、ビジネスパーソンの関心の高いコンテンツ配信しています。