――これまで、どのような仕事をされていましたか?
藤原 大学を卒業して最初は衛生管理の関係の大型工場で、主に食品の製造ラインで細菌検査などの衛生検査を行っていました。その後、病院の管理栄養士として働き、それから、そこの直営の老人福祉施設で働きました。現在の会社には去年の12月に入社しました。
――入社のきっかけは何でしょうか?
藤原 病院や老人福祉施設で働いていたので、「病気になってからケアする」ということが多かったんですね。予防という観点では関われなかったりするので、病気になる前の予防の段階からどうにかしたいという思いが強くなり、そういった部分に力を入れている現在の会社に入社しました。
――予防に興味が出てきたのですね?
藤原 そうですね。どうしても、大多数の方は病気を予防したいと考えているので、そこでどうにかしたいという思いがあったので。せっかく管理栄養士の資格を持っているので、病気になった人達だけでなく、その前の段階でケアしたいなと。
――面接時の会社説明ではどんな説明を受けましたか?
藤原 これまでは病院という大きな組織の中でしたが、それとは違ってベンチャー企業は大変だよ、と社長から話がありました。自分でやらなきゃいけないことがすごく多くなるということを言われました。今の会社ですと、売上に直接関わっていることを自分で行うので、自分次第で業績が変わってしまい、責任感がすごく高くなった気がします。
――栄養士関連の資格を持った社員は何人いますか?
藤原 管理栄養士3人と栄養士が1人います。部署は特になく、主にトレーナーと栄養士という形で、その他の事務作業はみんなで分担しながらやっています。
――仕事内容を教えてください。
藤原 今、立ち上げ中(取材時)のジムでダイエットプログラムの作成をやっています。トレーナーと一緒に、運動面はお任せし、栄養面はこちらで行っていきます。ジムはトレーニングルームが3つ、カウンセリングルームが2つ、エステルームが1つあり、私はカウンセリングルームで業務を行います。お客様から毎回の食事を写真で送ってもらい、その写真を時系列に並べて、振り返ってもらいます。食事を撮るだけでも意識的に変わってくるのですが、写真を並べることによって、実感してくれます。指導としては、食事を減らすのではなく、食事や生活行動の選択センスを磨く上でのサポートや足りない栄養素を分析してアドバイスしています。置き換えダイエットやこれを食べるだけといった極端かつ不誠実なものではなく、当社では遺伝子検査や血液検査を行った上で、その人の体質に合ったケアを提供できるようにしていますので、その検査を踏まえた上でのアドバイスやプランを考えています。
また、エイジングケアサロンの運営も行っており、各種検査を基にしたエステや食生活アドバイスをしています。