もし、仕事や私生活で困ったことが起きたとき、あなたはどんなアドバイザーに相談したいと思いますか? とても有名な売れっ子なら腕は確かかもしれませんし、自分と同じような境遇を乗り越えた人なら親身になってくれるでしょう。
何はともあれ、誰かに仕事をお願いしたいと思ったとき、まず、どんな人かを知るためにプロフィールを見るはずです。そして、自分の中の基準と照らし合わせて「この人なら安心だな」「この人に頼んでみようかな」と考え、依頼先を決めます。
逆に言えば、あなたが仕事を依頼される立場にあるときは、あなたのプロフィールを見られているということになります。
“仕事が取れる名刺の専門家”の福田剛大さんは新刊『絶対に選ばれる! 「ビジネス・プロフィール」のつくり方』(同文館出版/刊)で、仕事を呼び込むための強力な武器となるビジネス・プロフィールのつくり方を公開しています。
なぜ、ビジネスに「プロフィール」は大事なのでしょうか。
その裏には、社会のさまざまな変化があります。ソーシャルメディア化の波によって、誰もが情報発信できる時代になりました。それは一方で、どんなに立派なことをしていても、アピールしなければ埋もれてしまうことを意味します。また、独立・起業が盛んになり、コンサルタントや士業の敷居も低くなっています。特にフリーランスでビジネスをしている人はたくさんの競合相手から一歩抜け出さなければいけません。
自分は何者なのかを明示しなければ、ビジネスは上手くいかない時代になっているのです。
■仕事を呼び込めるビジネス・プロフィールとは?
では、仕事の呼び込めるビジネス・プロフィールとは一体どんなプロフィールなのでしょうか? 福田さんは3つ、特徴をあげています。
(1)何屋なのかがすぐにわかる
「代表取締役」や「部長」など、肩書きを強調したがる人がいますが、それはただの立場であって、自分をあらわす言葉ではありません。また、「コンサルタント」や「カウンセラー」などの通り名や資格名も、具体的に何をしてくれるのか、どんな価値を提供してくれるのかは分かりません。
一番大切なのは、「何ができるのか」ということ。例えば、コンサルタントやアドバイザーの前に「売上アップ」「バラ色の人生を演出することができる」といった自分のできることを付けてみるといいでしょう。どんな価値を提供できるのか、伝えやすくなるはずです。
(2)得られるものがすぐにわかる
本書の「よいプロフィール」の説明部分では、ある社会保険労務士のプロフィールの例が掲載されています。そのプロフィールを読んでいくと、どうしてその仕事をすることになったのか、どのようなことを仕事を通じて実現したいのか、どんな結果を残してきたのかが語られており、この社労士に頼むことでどんなメリットや価値があるのかが分かるはずです。
社労士は競争が激しい業界で、なおかつ独自のサービスを打ち出すことも難しいので、自分が注力したいサービスを絞ってPRし、「この人に任せておけばいい」と思わせるビジネス・プロフィールをつくるべきでしょう。
(3)申し込む理由がすぐにわかる
最後は、「すぐにこの人に会いたい!」「仕事を依頼したい!」と思う仕掛けです。
いくら自分に価値を感じてもらっても、仕事が来なければ意味はありません。ビジネス・プロフィールの最終ゴールは、プロフィールを見ただけで「この人に仕事を依頼しよう」と行動させてしまうことです。
そのためには、「独自性」「優位性」を伝えるプロフィールづくりが大事であり、差別化ではなく「独自化」をまず考えるべきだと福田さんはいいます。
日本最大の起業支援組織ドリームゲート推薦図書となっている本書には、約10ページにわたる詩のようなプロフィールもあれば、ツイッターなどで使う比較的短いもの、また著者の強みを生かしたPRできる名刺の作り方など、ビジネス・プロフィールのさまざまな例が掲載されています。こうしたビジネス・プロフィールに特化した内容の本は他に例がなく、まさにユニークな一冊となっています。
プロフィールは自分の価値を高めるための重要なツール。もし、プロフィールをまだ整えていなければ、この機会に、本書を参考にしてビジネス・プロフィールを書き直してみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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