他人と自分を比較し、劣等感や嫉妬心を抱いてしまう。自分なんか…と自分のことを卑下ししてしまう。
こうした考えをしてしまい、生きづらさを感じている人は少なくないだろう。そしてその生きづらさの原因は自己肯定感の低さにあるのかもしれない。
『自己肯定感を育てるたった1つの習慣』(植西聰著、思春出版社刊)は、自己肯定感が原因で生きづらさや苦しみを抱えている人たちが、自然に自己肯定感が高まる考え方を紹介する一冊。では一体どのようにすればいいのだろうか。本の中身を見ていこう。
■「自分は価値のない人間」から抜け出すには
自己肯定感を上げるにはどうしたらいいのか。それは、自己肯定感が低い人の特徴を捉えながら改善していく必要があると著者は語る。
自己肯定感が低いと、自分のことを「価値のない人間だ」と思ってしまう。そうなると、壁にぶつかったときに「どうせ私なんて、何をやってもダメ」と、自分を卑下してしまいがちになる。
この卑下する気持ちを捨て、「自分は幸せになれる」と信じる気持ちを強く持つことが自己肯定感を高める第一歩となる。ただ、そんな気持ちを持ち続けることは難しいと思う人もいるはずだ。一瞬ではそういう気持ちになっても、何かのきっかけで萎えてしまう。
ここで大切になるのは行動だ。「自分の気持ち」を軸にして行動するように心がけてみる。また、うまくいかないときも、「うまくいかなくても、やって良かった」と自分を励ます。自分に自信を持つことや好きになることに、根拠は必要ないと著者はアドバイスする。
■自分と他人を比較させてしまう「SNS」断ちを
また、自己肯定感が低いと「自分が我慢すればいいんだ」と思いがちになる。
そこは勇気を出して、もっと本当の気持ちを出すことが大切。それで救われることは多い。「そういう言い方をされると、正直ちょっと苦しいんですけど…」と、本当の気持ちを表に出すことを恐れないことも大切だ。
また、SNSを見ない、もしくは気にしてしまう人の情報を目に入れないということも、劣等感を抱かないための一つの方法だ。人と比べてしまうから自己肯定感が下がる。ならば、人と比べる時間を減らしていくことで、自分と他人を比べることもなくなるのだ。
本書で紹介されている自己肯定感を高める方法で、心にプラスの感情を増やしていく。そうすることで、人間関係の悩みや生きづらさから解放されるはずだ。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。