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「運がいい人」と「悪い人」は何が違う?両者を分ける「バナナの法則」

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『記録するだけであなたの夢が10倍叶う! 夢を叶えるドリームマネージャー手帳』(産業能率大学出版部刊)著者・金村秀一さん
『記録するだけであなたの夢が10倍叶う! 夢を叶えるドリームマネージャー手帳』(産業能率大学出版部刊)著者・金村秀一さん

 子どもの頃や学生時代は「将来こんな風になりたい」「これをやってみたい」などたくさんの夢や野望があった人も、大人になるとそれらを追って実現することを諦めてしまいやすい。忙しい毎日に追われ、夢そのものをいつのまにか忘れていたという人もいるかもしれない。

 夢は何歳になっても持つことができるし、仕事や家事、子育てが忙しい中でも叶えることができるが、そこには情熱が必要だ。私たちはどうすれば夢への色あせない情熱を持ち続けることができるのだろうか。

 『記録するだけであなたの夢が10倍叶う! 夢を叶えるドリームマネージャー手帳』(産業能率大学出版部刊)は、この問いの答えを提示する。

 「記録しておけば、夢も夢への情熱も忘れない」

 では、何を、どのように記録するのか。今回は著者の金村秀一さんにお話をうかがった。その後編をお届けする。(新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
※インタビュー前編はこちら(※外部サイト「新刊JP」)

 

運がいい人と悪い人を分けるもの


――運のいい人と悪い人を分けるのは、色々なことに気づく感性だというお話が興味深かったです。「運がいい人」になるためには、自分の身に起きたできごとをプラスに考えるように心の状態を変えることが必要とのことですが、これは本書にあるように「サブ手帳」を使うことで変えられるのですか。

金村:本の中で「バナナの法則」というのを書いています。これは簡単にいうと、心の中でバナナを、味や見た目や匂いなどできるだけ具体的に思い描いてみてから日常生活を送ると、お店で売っているバナナや、バナナ柄のTシャツなど、生活圏のなかにある「バナナ」が不思議と目に入るようになる、というものです。

 何が言いたいかというと、イメージをして意識づけすることで、その情報が目に飛び込んでくるようになるということなんです。運がいい人と運が悪い人のお話もそれと同じで、ポジティブに意識を持っていけば、起きたことはすべて自分の財産になると考えられますし、ポジティブなものが自然に目に入ります。ネガティブに意識を向けると逆になります。サブ手帳は毎日見るものですから、そこでポジティブな意識づけをすることが可能です。

――「決断は早く」が本書のメッセージの一つなのですが、私は決断を先延ばしにしがちです。すぐ決断できない人が決断できる人になるためにアドバイスをいただきたいです。

金村:私の場合は「決断したことを実行して、失敗したらどうなるか」をまず考えるようにしています。その結果「失敗しても大丈夫だな」となれば、「じゃあやってみよう」となる。逆に「うまくいくかどうか」はまったく考えません。決断の早い遅いは、この考え方ができているかどうかだと思います。

 会社を経営しているため、大きな判断をすることもあるのですが、そういう時でも考え方は同じです。ある事業をやるかどうか考える時は「失敗した時の損失はどれくらいか」と考えます。「失敗した時の損失は500万円か。それならやろう」という感じですね。

――本書をどんな人に向けて書かれたのでしょうか。

金村:「夢を忘れてしまっている人」と言いたいところですが、忘れるのは無意識ですから、「夢を意識的に諦めてしまっている人」に読んでいただきたいと思っています。

 結婚を機に、とか、子どもが産まれたからもう夢を追っている場合じゃない、とか、仕事が忙しくて、とか、何らかの理由で夢を諦めてしまう人が多くいます。そういう方に、「今やっていることをうまくやりながら、自分本来の夢も形にできるんだよ」ということを知っていただけたらうれしいです。

――金村さんは普段は経営塾を主宰するなど、組織の上に立つ人を対象に仕事をされています。今回「個人」に焦点をあてた本を書かれたのはなぜですか?

金村:おっしゃるとおり、私は「100年塾」という経営塾をやっていて、組織を相手に「夢を叶える方法」を教えてきました。つまり、会社の業績を良くしたり、事業目標を達成したり、といったことです。これが、我ながらすごいと思っているのですが、どの企業も塾で立てた計画をちゃんと実現するんですよ。5年計画の実現に8年かかったりなど、時間的なずれはありますが、実現自体は必ずしています。

 「それなら個人にも応用できるのではないか」と考えたのが数年前で、やってみたら結果が出ました。それで2019年に、今回の本で紹介している「ドリームマネージャー手帳」を作ったんです。

 もう一つ付け加えるなら、日本の会社の97%は中小企業とされていて、労働者の7割はその中小企業で働いています。一般的には中小企業は研修や社員教育にかける時間が少ないですし、一人ひとりの労働負担も大きい。となると、夢ややりたいことのことなんて考えられずに毎日の仕事に追われている人は多いはずで、そんな大人をみて、子どもは早く大人になりたいとは思わないでしょう。

 だから一人でも多く、夢に向かっている人を増やしたい。子どもたちが早く大人になりたいと思える国にしたいと考えたのも、今回個人向けに本を書いた理由です。

――最後に本書の読者の方々にメッセージをお願いいたします。

金村:この本で書いている夢を叶えるためのメソッドを10年間法人と個人を対象にやらせていただいていますが、効果があることも再現性があることもまちがいありません。

 夢を持つことで「自分にはできるんじゃないか」「やってやれないことはない」という情熱とエネルギーが溢れてきますし、そういう人は輝いて見えます。そして、輝いている人は周りにいる人も輝かせます。

 この本を通じて、一人でも多くの大人に「叶えたい夢」や「なりたい自分」を持っていただき、輝いている人になっていただきたいと思っています。結果として1つでもやりたいことが叶ったり、夢が実現したら、私としてもうれしいです。(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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