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「高リスク」「目的別」は要注意!? 元保険営業マンに聞いた“疑った方がいいワード”

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後田 そうですね…。『おすすめ』とか、『高まるリスクに備えて』とか、『目的別』もそうですね。医療と、死亡と、介護と、老後のための資産形成に分けて考えましょうという言葉が出てくると、あやしいです。

 保険として最適な例と言われると、さきほど大江さんがおっしゃったように、元気な人が急に亡くなるケースです。そんなレアケースに備える上で保険は向いていますが、多様な目的、特に他人事とは思えない、ありがちな事態には保険は向いていません。

大江 この本で生命保険と行動経済学を絡めて書いたのは、そういう部分に警鐘を鳴らしたかったからです。後田さんのお話にあったように、不安は払拭できるものではありません。しかし、それを確率論ですとか、人間の行動を分析する心理学などで考えると、腑に落ちるところがあるのではないかなと思ったのです。

――さらにこれは生命保険だけではなく、他の商品にも有効な考え方ではないですか。

後田 本質的なことだと思いますね。自分が損をしないために、適切な選択をするというのは。ただ、経済合理性の視点を重視しようと語っていると、損得勘定の鬼だと言われることもあって(笑)。そういう二元論は勘弁してほしいですね。人一倍、感情に流されやすい自分がいるから、費用対効果などについて考えることを忘れてはいけないと思うんです。

(後編へ続く)

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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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