起床時間、朝ご飯の有無、就寝時間、仕事の進め方など、人それぞれ決まった習慣の中で生活している。実は、一流の人とそうではない人の差は、こういった日々の習慣による成果によるものが大きい。少なくとも自己管理ができない人は一流にはなれないだろう。
では、夜型を朝型の生活サイクルにしたいなど、習慣を変えるにはどうしたらいいのだろうか。
『一流の人はなぜそこまで、習慣にこだわるのか?』(小川晋平、俣野成敏/著、クロスメディア・パブリッシング/刊)は、東証一部企業で年商14億円の社内ベンチャーを立ち上げた「プロフェッショナルサラリーマン」の俣野成敏氏と29歳でグループ9社を率いる若手起業家の小川晋平氏が同期集団から抜け出した、その仕事術を紹介する一冊だ。
小川氏は数年前まで完全な夜型人間だったが、今は毎朝4時に起きていると述べる。早起きを続けている理由は、誰にも邪魔をされない時間が増え、生産性が上がり、成果が出るから。
しかし、夜型の生活を完全に朝型に変えるのは難しいこと。小川氏も早起きに何度も失敗していたが、「朝活」をきっかけに生活サイクルを変えることができたという。
最初は多少辛くても、時差ボケと同じで体内時計が順応してしまえばいい。「そこまでいかに持っていくか?」というところを小川氏は朝活の予定を入れることによってクリアしたのだ。
小川氏は、朝活を始める以前は「早起きすれば何かいいことがある」という思い込みしか持っていなかったそうだ。ただ、早朝に目覚ましで起きても、やることがなければ二度寝の誘惑には勝てない。そもそも、早起きすることは、ほとんどの人はやりたくないこと。やりたくないことをただやるのは難しいものだ。
一方、明確な目的があり、やりたいことをするための手段として小川氏は早起きをしはじめた。そして、現在では早起きの目的は朝活から自分の社業のために変わり、日々、早起きの成果を感じているという。
自己管理において成果を出すという考え方は非常に大切なことだ。やりたくないけど成果が出ることを最優先して物事を決めていけば、少なくとも自分の好き嫌いだけで物事を判断しないようになることができるだろう。「朝早起きすること」から考えるのではなく、早起きをすることで何かしらの成果を得られるからこそ早起きをするのだ。
習慣を変えることは、自分の中の当たり前を見直す作業でもある。今の習慣が最善の選択で、ちゃんと成果を得られているか。そういったことを考える必要があるのだろう。夜型の習慣を治したいという人は、まずは小川氏のように朝4時に起きる目的を作ってみてはどうだろう。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。