1925年(大正14年)設立。2001年に野村ホールディングスHDの子会社として旧野村證券を承継。「ノルマ証券」と呼ばれる過酷な業務を原動力に国内最大規模の証券会社として地歩を固め、リーマンショック時の2008年には親会社の野村HDがリーマンブラザーズの欧州・アジア部門を買収した。一方で、不祥事も頻発。1991年に損失補填問題が発覚して田淵義久社長が引責辞任し、97年には総会屋への利益供与事件で酒巻英雄社長が引責辞任した。12年には公募増資情報をめぐりインサイダー防止規制に抵触して行政処分を受け、渡部賢一グループCEOと柴田拓美グループCOOが引責辞任。19年には東京証券取引所上場基準に関する情報漏洩が発覚した。18年度決算で野村HDは1004億円の最終赤字を計上し、国内トップから転落した。