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アート+口コミ+記者への1対1接触で、PR増殖効果の波を起こせ!

FC急展開中! 全国で大人気・「缶詰バー」に学ぶべきこと

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 400種類以上に増えた缶詰は長期保存可能で食材ロスなし、厨房不要で1人で店舗運営できる利点がある。現在では、全国に16店舗を展開し(関東6、関西8、大分1、新潟1)、来年には全国で20店舗の新規オープンを見込み、15年には全国で合計70店舗を目指している。

 今後は、地方のブランド品との共同開発によって、PB商品も増やす方針だ。11年11月、最初のPB商品として、京都の京風だしの老舗・吉田喜「だし巻き」を発売したところ、店舗販売だけにもかかわらず、お土産での持ち帰りも増え、累計5000缶位に伸びているのはうれしい。この成功に乗り、年内にあと10種類ほど増やす方針である。

「これからも”大阪のどて焼き””北海道のベーコン””大分の関サバ””新潟の五穀米”のような全国の地方ブランドを缶詰にしてPB商品として売り出す」とクリーン・ブラザーズ取締役の川端健史(嘉人会長の二男)さんが目を輝かせながら抱負を語っている。

 メディア露出は、より積極的にメディアにアプローチしたり、取材にはすべて喜んで万全に対応することによって、02年から毎年20件以上にも上る。また、FC展開を機にプレスリリースを多く配信することにより、取材申し込みが増えて、テレビの取材も入ってきたのである。

 ディスプレイされている目玉は缶詰だけという、”簡素”なディスプレイと楽しむ男女の躍動そのものがアートな「mr.kanso」に惹かれる記者も多い。川端さんという現代美術作家が、お店全体をアートとしてとらえ、具現化した。そこが、単なるスタンドバーと「mr.kanso」との違いなのである。PRにより、ここ数年で売り上げも5〜6倍に伸びている。

 情熱を燃やし記者と1対1で語ることがPRの第一歩であり、基本中の基本であることを忘れてはならない。プレスリリースをすることだけでは、決して記事にはならないことを肝に銘じておこう。小さな会社のPR法のお手本である。

<小さな会社のPR活動のポイント>
・社長がPR担当として、自ら率先しろ!
・プレスリリース配信は、PR活動の一部にすぎない.
・記者に1対1で取材を要請することが、PRの原点である
(文=山見博康/広報PR・危機対応コンサルタント)

BusinessJournal編集部

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