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“イタい”バブル女は日本の資産?根拠なき自信、荒唐無稽…その正しい活用法とは

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–“バブル女”を日本が育てた「資産」と言われましたが、日本はこの「資産」をどのように生かせばいいと考えますか?

牛窪 1つは、なんと言われようとも、自分のやりたいことを途中でやめる人たちではないですから、そうであれば「まだイケていますね」「あなたはもっといろいろやれることがありますよ」とか、「あなたのやろうとしていることは、確かにみんなハッピーになるかもしれないですね」などとうまくおだてて、根拠なき自信を刺激して気持ちよくお金を使わせることが重要です。

 そして彼女たちは、「自分のことだけを考えていていいのか」「好き勝手をやっていていいのか」ということを、特に震災の時にかなり感じたようで、ボランティア意欲というのもすごく伸びましたし、これからは社会に還元していかなければいけない年齢なのではないかと考えているようです。従って、彼女たち自身をおだてるということは大事ですが、もう1つ、後輩たちが、「先輩の20代の頃はどんな感じでしたか?」などとバブル伝説を聞いてあげたり、「どこかいいお店に連れて行ってください」「いろいろ教えてください」と甘えて、彼女たちにおごらせたりして、自分たちが享受した経験を次の世代に還元させてほしい。

 彼女たちも、特にキャリア系の人たちは、後輩たちに何かをやってあげたいという気持ちは持っているのです。ただ、「若い子たちを誘っても断られるのではないか」とか、「自分は好かれていないのではないか」と考えて、バブルOLの間では「社内ではあまり目立たないようにしている」といったコメントが結構ありました。会社員の男性たちは、結婚していたらお小遣い制でお金に余裕がない人が多いですが、女性たちは結婚して自分も働いていれば、東京の場合、ひと月に6万円くらいは使えています。

 あとは、母娘消費を促進するべきです。やはり娘・息子が大好きで、息子とどこかに出かけることもデートという位置づけで考えているし、娘とは姉妹みたいと思われたい。娘・息子は、ゆとり教育を受けた“さとり世代”で、金銭感覚がしっかりしていますし、買い物をする前にネットで調べるような人たち。でもバブル世代はうまく持ち上げれば財布の紐が緩みます。逆に、親子で買い物をしているときに、店員が娘にばかり「似合いますね」「かわいいですね」などと言っていると、自分が無視されているように感じて不機嫌になるので、「お母様もお似合いになりますよ」「お母様、お若いですね。姉妹のようですね」「この服は娘さんと共同で着られますよ」などと言ってあげると、喜んで買ってくれる確率がグンと上がります。

 うまく持ち上げて、バブルに育まれた資産を気持ちよく社会に還元させてあげてほしいと思います。

–ありがとうございました。
(構成=マサミヤ)

BusinessJournal編集部

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