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安中千絵「食は体を表す」

実は「恐い」ハロウィンのお話

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アメリカのハロウィン料理はグロくて怖い!


 ここ数年、日本でも急速に盛り上がってきているハロウィン。日本では仮装がメインのイベントになっているが、本場アメリカのハロウィンは、仮装だけでなくホームパーティーが盛んに行われる。この時に振る舞われるハロウィンフードは、パンプキンパイなどの伝統的な料理に加え、見た目がグロテスクなホラーフードを用意するのが一般的だ。


 日本ではハロウィンフードというと、オバケやカボチャのかたちのお菓子など、子供向けのかわいらしいものが主流だが、アメリカでは手の形に焼き上げ、赤いソースで血みどろの手を表現したミートローフや、アーモンドの爪をつけた指クッキー、イモ虫型のグミがにょろにょろと飛び出してるチョコレートケーキなど、「グロくて怖い、気持ち悪い料理」が楽しまれている。

 スーパーで売られている子供向きのハロウィン菓子も、血まみれの脳みそや目玉など、大人でも怯むほどリアルなお菓子が人気で、日本との文化の違いに驚かされる。


ホラーフードは魔物へのおもてなし


 ハロウィンは古代アイルランドのケルト文化の祭りが起源といわれている。古代ケルトでは、10月31日に死者の魂が帰ってくると考えられていた。この時、死者だけでなく魔物もやってきて、生きている人間をあの世に連れて行こうとするので、死者や魔物の姿に化けて身を守り、魔物をご馳走でもてなして、すみやかに帰ってもらおうというのが仮装や菓子配りの由来だという。

 魔物が好みそうな料理ということから、アメリカではホラーフードという方向に進化していったのかもしれない。

日本はホラーフードづくりに向いている


 ところで、実は日本はグロくて怖い、ホラーフードづくりにとても向いている。その理由は以下の3点だ。

(1)ホラーフードづくりに重要な色食材が豊富!

 ホラーフードには、ハロウィンカラーの黒や紫、オレンジのほか、血色の赤、食欲が出ないといわれる色の代表である青色や、緑色などを使うとムードが出る。こうした色が、人工着色料を使わずとも、日本では簡単に手に入る天然食材でヘルシーに表現できる。

【着色料として使える食材の一例】
黒:食用竹炭パウダー、黒練りごま、イカ墨
赤:赤紫蘇、梅酢
オレンジ:にんじんパウダー、かぼちゃパウダー
緑:抹茶、ほうれんそうパウダー
紫:紫芋パウダー、紫キャベツの茹で汁
青:紫芋パウダー+卵白、ナスの漬物の汁