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府中市が土地所有の複合ビル、障害者の指摘をクレーム扱い…違法な設備不備を隠蔽

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くるる全景。駅前からは、一階部分のパチンコ店は見えなくなっている。
 150億円近い税金を投じて建設された東京・府中駅前複合ビル「くるる」だが、一階に堂々と北朝鮮系パチンコ店「さくらコマース」が出店し、雀荘、府中市の保育施設が同居する異常性を、筆者は当サイトで指摘してきた。取材の過程では、税金を投じた市は当事者能力をなくし、管理組合理事長は取材を拒否し、管理会社の日本管財は「警察OB」を騙り地権者を脅すといった無秩序が繰り広げられている。


 さらに今回、くるるのような大型施設で設置が義務付けられている障害者専用駐車場が、くるるにはないことがわかった。バリアフリー新法や東京都の条例では、最低でも車いす使用者用駐車場を1つ以上、努力基準として50台につき1つを整備することを定めている。しかし、300台以上を有するくるるには、およそ10年の間、障害者用駐車場が1つも「ない」状態が続いていた。

「条例(東京都福祉のまちづくり条例)では、不特定多数の出入りする都市施設には、規模に応じて障害者用駐車場の設置を求めています。都市施設には学校や医療機関以外に、2000平米以上の床面積をもつ複合施設や、全体で1000平米以上の映画館などが該当します」(東京都の担当者)

条例違反を隠蔽


 くるるは、住宅部分を合わせた延べ床面積は約6万3000平米で、敷地面積だけでも7000平米以上あるので、当然にこの条例の対象だ。府中市も参加するくるる管理組合の部会の会議で今年1月、障害者用駐車場の設置が議題に上がった。ところが、管理組合は「障害者のクレーム」と一蹴したのである。おそらく条例などのルールを会議参加者が知らなかったのだろう。議事録の一部を以下に明かそう。

<――利用者(身障者)から当館の駐車場が混雑時にご連絡があり、身障者用駐車場の未整備及び待機スペースについて、クレームを受けました。新たに身障者用駐車場を設けることは不可能な為、当館のホームページに身障者用駐車場がない事を告知したいと考えていますので、ご審議いただきたい。

意見:緊急車両用スペースを有効に利用できないのですか。

――あくまでも緊急車両用のスペースであり、有事の際に利用できないと問題が生じますので、緊急車両用スペースを利用することはできません。