意見:荷捌き場を有効に利用できないのですか。
――身障者用駐車場としてしまうと、(中略)テナントの営業自体に支障が生じ、仮に身障者用駐車場とし利用した場合、利用者が車路を横断することになり、安全上の問題が生じる為、荷捌き場を利用することはできません。
意見:平時に身障者が利用した場合に受け入れ体制は確保されているのですか。
――混雑時以外であれば対応は可能です。
意見:そもそもクレームの根源は混雑時に身障者が優先的に入庫できないことに対して、不満を抱きクレームを申し入れたのではないのですか。
――申し入れの状況からクレームの根源はそこにあることがうかがえました。
(中略)
上記、意見交換後、受け入れ態勢が整っているのであれば、ホームページに当館にとってデメリットとなる内容を敢えて掲載する必要性はないと判断されました。>(中略は筆者)
意識の低い大規模施設の運営者
以上のように、条例違反の意識はないどころか、施設の不備を「デメリット」として隠蔽するに至っている。障害者の子どもを持つくるる利用者が言う。
「うちの子どもは車いすを使っています。乗り降りのときにドアを大きく開けて、スロープを使うので、普通の乗り入れよりも広いスペースが必要になります。休みの日に子どもをくるるに連れて行って、映画を観たりトイザらスに行ったりしたくても、車いす専用の駐車場がないので、混んでいる場合はあきらめていました」
障害者用の駐車場をめぐっては、利用者の意識の低さが問題となっている。2014年に障害者団体が千葉県内で行った調査では、県内の障害者用駐車場で「適正利用」とされたのはわずか15%程度で、健常者が利用しているなど、杜撰な実態が目立った。現在、商業施設では、障害者専用駐車場の「健常者による不正利用をどう取り締まるか」が重要な課題になっている。「優先的に入庫できないことに対して、不満を抱きクレーム」という時代錯誤がまかり通るほど、意識の低い大規模施設の運営者は、日本広しといえどもくるるくらいであろう。
繰り返しになるが、くるるには建設にあたり150億円近い税金が投じられ、今も府中市の保育の中核施設が入り市民の税金が流れているのである。府中市はいまだに土地の権利を有し、管理組合に参加をしている。それが保育施設とパチンコ店の同居を是認し、今年4月に施行された「障害者差別解消法」を堂々と無視しているのだ。これまで、くるる地権者から情報を得て問題点を報じてきたが、この“怪施設”はいまだに聞く耳を持たない。
(文=村上力/フリーライター)
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