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安中千絵「食は体を表す」

毎日ビールを飲んでもいい!ビール太り&二日酔い知らずの「究極の飲み方」テクニック

文=安中千絵/管理栄養士、フードコーディネーター
毎日ビールを飲んでもいい!ビール太り&二日酔い知らずの「究極の飲み方」テクニックの画像1「Thinkstock」より

 全国的な梅雨明けも間近、今年も猛暑がやってきそうだ。暑い夏、渇いた喉に冷たいビールをグッとやることに、無上の喜びを感じる人も多いだろう。しかしなかには、ビールを飲みたいけれど、ビールは太りやすいお酒だからと我慢している人も多いだろう。そこで今回は、ビールを飲んでも太らない秘訣をお伝えしたい。

ビールを飲んでも糖質制限はできる

 ビールやワイン、日本酒などの醸造酒は、原材料に含まれている糖質が酒の中にも残る。このため醸造酒は、焼酎やウィスキーなど糖質を含まない蒸留酒に比べて太りやすいと避けられる傾向がある。

 特に、体重を気にして糖質制限に取り組んでいる人のなかには、ビールなどの醸造酒は飲むことができない酒だと思っている人もいる。確かにビールには糖質が含まれるのだが、中ジョッキ1杯(500ml)に含まれる糖質量は15g程度。これは、ご飯2口分くらいの糖質量で、運動だと20分ほど歩くのに使うエネルギー量程度。つまみや生活の中で充分に調節可能な量だ。ビールが飲みたいのに無理に我慢をしたり、罪悪感を感じながらビールを飲む必要はない。

これに気をつければ太らない、3つの秘訣

(1)つまみの糖質に気をつける

 ビールを飲む際には、ビール自体に糖質が含まれているので、つまみで糖質を摂り過ぎないように気をつけたい。フライドポテトやピザ、餃子など糖質が多いつまみはNG。焼き鳥や、冷奴、枝豆といった、たんぱく質の多い居酒屋メニューがおすすめだ。乾き物なら、おかきよりナッツを選ぼう。

 また、アルコールを分解するにはビタミンB1が必要なのだが、糖質の多いつまみを食べると、つまみの分解にもビタミンB1が使われるので、ますますビタミンB1が不足する。ビタミンB1が不足すると、疲労感やダルさ、やる気のなさなどの原因になる。お酒を飲むときは、肉や魚、豆腐や納豆などの大豆製品、チーズなどたんぱく質系のおつまみで飲むことを習慣化しよう。

(2)最初の1杯に気をつける

 ビールはカラカラに渇いた喉への最初の1杯目が、特に美味しく感じられる。ただし、この1杯目が理性をふっ飛ばすことにもなるので注意が必要だ。

 最初のひと口目は、喉の渇きもあって、それほど味わわずゴクゴクと喉に流し込んでいる場合も多い。この最初のひと口目を、ノンアルコールビールや水、炭酸水に変えることで、ビールの飲み過ぎを予防することができる。美味しいビールは、ゴクゴクと無駄に量を飲んでしまうのではなく、味を楽しみながら飲みたい。

(3)時間を逆算して飲む

 ビールを飲むときには、体重だけでなく、健康についても気を配りたい。ビール中ジョッキ1杯分のアルコールが解毒分解され、体内から抜けるのにかかる時間は、体重60kgの人の場合3~4時間。2杯飲んだ場合は6~7時間といわれている。夜の8時にビールをジョッキ2杯飲むと、体からアルコールが抜けるのは夜中の2~3時頃となる。3杯以上飲んだ場合は、翌日の朝にもアルコールがまだ残っている状態になる。良い睡眠を得るためにも、寝るまでにはアルコールが体内から抜けていることが望ましい。

 一般に適切な1日の飲酒量と考えられている量は、ビールだと中ジョッキ1杯(女性はこの半量)。国立がん研究センターの研究では、1日のアルコール量が男性では46g、女性では23gを超えると死亡リスクが高まると報告されている。これをビールに換算すると、ビールなら中ジョッキ2杯まで(女性は1杯)が、リスクを上げない飲み方となる。

 夏にはビールを飲む機会が増えるが、ぜひ以上の3点を心に留めた上で、美味しいビールをじっくりと量より質で、味わって楽しんでいただきたい。
(文=安中千絵/管理栄養士、フードコーディネーター)

安中千絵/管理栄養士、フードコーディネーター

安中千絵/管理栄養士、フードコーディネーター

管理栄養士・フードディレクター。「美味しく食べて健康」をエビデンスベースで追求しています。 食品の企画開発ディレクション、レシピ開発、料理撮影、PR、栄養情報監修など、総合的に「食べて健康」を演出する株式会社キャセロール代表。
安中千絵の食ブログ

Instagram:@chie_annaka

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