日本の少子高齢化は世界的に見ても異常な事態で、総人口に占める65歳以上人口の割合(26.6%)はイタリア(22.4%)、ドイツ(21.2%)よりも高く、世界で最も高い水準にあり、かつ急速に高齢化が進んでいる。半面、総人口に占める15歳未満人口の割合(12.6%)は、イタリア(13.7%)、ドイツ(12.9%)よりも低く、世界でもっとも低い水準となっている。
都道府県別では、人口がもっとも多いのは東京都の1351万5000人で、人口上位9都道府県(東京都、神奈川県、大阪府、愛知県、埼玉県、千葉県、兵庫県、北海道、福岡県)を合わせると6847万1000人と全国の5割以上(53.9%)を占める。また、東京圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の人口は3613万1000人で、全国の4分の1以上(28.4%)を占める。
【都道府県別人口増減率(単位:%)】
増加 減少
沖縄県 2.9 秋田県 -5.8
東京都 2.7 福島県 -5.7
埼玉県 1.0 青森県 -4.7
愛知県 1.0 高知県 -4.7
神奈川県 0.9 山形県 -3.9
和歌山県 -3.9
都道府県別の人口増加率が最も高かったのは、沖縄県の2.9%、次いで東京都の2.7%、埼玉県及び愛知県の1.0%で、人口増加は8都県。一方、39道府県で人口が減少した。また、大阪府は人口増加から人口減少に転じている。
市町村レベルでは、人口が増加した市町村は300市町村(17.5%)で、東京都特別区部、政令指定都市及びその周辺市町村を中心に人口が増加している。一方で、人口が減少した市町村は1419市町村(82.5%)と全国の8割を超え市町村で人口が減少している。特に、5%以上人口が減少した市町村の割合が約半数(48.5%)に拡大、人口5万未満の市数は前回調査の253から272に増加、人口5000未満の町村数は前回調査の237から267に増加しており、過疎化の現状が鮮明になっている。
外国人人口
国内の外国人人口は175万2368人で総人口の1.4%に当たり、年々増加が続いている。国籍別にみると「中国」が51万1118人(外国人人口の29.2%)と最も多く、次いで「韓国・朝鮮」が37万6954人(同21.5%)、「フィリピン」が17万2457人(同9.8%)、「ブラジル」が12万6091人(同7.2%)の順となっている。