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メディアを勘違いし「権力に立ち向かう男」のヒロイズムに酔った籠池氏

森友学園、幼稚園で非人道的行為…「要支援児」利用しカネ詐取、国有地払い下げより悪質

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籠池泰典氏(写真:つのだよしお/アフロ)

 この夏、森友学園問題で大阪地検特捜部が満を持して動いた。といっても、一方の側だけに対して――。
 
 7月27日、大阪地検は森友の籠池泰典前理事長と妻の諄子氏を任意で庁舎に呼び、取り調べた。自宅を出る籠池氏は報道陣に「今日は田中角栄首相が逮捕された日です」とどこか英雄気取り。その日は黙秘して帰宅を許された。だが4日後の31日、夫妻は身柄を取られる。饒舌も影を潜め、現在は都島区の大阪拘置所に勾留され、調べには黙秘を貫いているという。

 逮捕容疑は詐欺罪。籠池氏は補助金審査が甘いことにつけ込み、小学校建設で実際より高い金額の契約書を国に提出し、補助金5644万円を騙し取ったというもの。ある大阪地検特捜部OBは「立件しやすいのは補助金適正化法違反。意図は関係なく事実関係だけで立件できる」と見ていたが、大阪地検は一歩踏み込んだ。山本真千子特捜部長は「両方が該当するが、詐欺罪が適当と考えた」と話した。もっとも「補助金不正なら特捜が出るほどではない」の声もある。

 とはいえ「騙す意図」の証明が必要な詐欺罪の立件は容易ではない。虚偽契約書も「間違えていた」となれば罪にはならない。特捜は一方で、契約書作成などで共犯を疑った設計会社と建築会社の社長は不起訴処分にした。

 さらに同容疑で夫妻を起訴した8月21日、特捜は幼稚園の職員数や障害のある園児数を偽って補助金9254万円を詐取した疑いで再逮捕した。こちらは大阪府から告訴されていた。籠池氏は「反省すべき点はあったかもしれないが故意ではない。関係機関との協議の上」と弁明していたが、容疑が真実なら十分「巨悪」である。

 共犯とされた諄子氏は今年春、園の行事で「少しでも補助金を多くもらいたいから鉛筆舐め舐めしていたかもしれない」などと思わせぶりな発言もしていた。饒舌が命取りになりかねない。森友と安倍首相夫人の昭恵氏の関係が明らかになり、さらに籠池氏が「昭恵夫人に100万円をもらった」と発言し窮地に陥った安倍首相だが、エキセントリックな発言をする諄子氏にも政権は助けられている印象だ。

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