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日本の自動車メーカーが消える可能性はゼロではない理由

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「Gettyimages」より

 自動運転車の開発競争の過熱やEV(電気自動車)の台頭などにより、パラダイムシフトが起ころうとしている自動車業界。

 2017年の世界販売台数の実績を見ると、約1074万台を販売したドイツのフォルクスワーゲンが2年連続首位、16年に三菱自動車工業を傘下に加えたフランスのルノーと日産自動車の連合が約1060万台で前年3位から2位に躍進、12年から4年連続で首位だったトヨタ自動車は約1038万台で3位に後退している。とはいえ、まだまだ世界の自動車市場における日本メーカーの存在感の大きさは健在といえるだろう。

 ただ近年、自動運転車の技術開発が各国で進められ、本年3月にはアメリカのウーバーテクノロジーズの自動運転車が、歩行者を死亡させてしまうという交通事故を起こしてしまったが、世界的に見て自動運転車への期待値の高まりは衰えていない。

 日本でも3月27日、パナソニックが自動運転車の公道実験を初公開し注目を集めていた。パナソニックの自動運転車は、テレビ開発技術で培ってきた映像技術を周囲の景色や人間を識別するレーダーに活かしながら、開発を進めているという。

 また、4月8日には名古屋大学発のベンチャー企業ティアフォーが、電動ゴルフカートをベースに開発した自動運転車を公開。こちらはハンドルもアクセルもブレーキペダルもない近未来的なデザインの国産初・完全自動運転車として話題に。車体上部(屋根)に設置したレーザーセンサーがリアルタイムで周辺状況を認識し、交通標識などを忠実に再現した高精度3次元地図とセンサー情報などを複合しながら、運転制御するというシステムを採用しており、国内メディアがこぞって取り上げた。

自動運転車ではアメリカ、EVでは中国がリード


 このように多くの日本企業が自動運転技術の開発に乗り出しているが、果たして世界的に競争が激化している現在、日本はどのような立ち位置なのだろうか? 『自動車会社が消える日』(文藝春秋)などの著者でジャーナリストの井上久男氏は、自動運転車やEVの進化を踏まえた自動車業界の動向について次のように分析する。

「まず、自動運転を制御するためのAI開発は、グーグルなどのアメリカのIT企業の技術が格段に進んでおり、牽引しています。一方、EVでは中国メーカーが造るEVのバッテリーの性能が高く、存在感が強いです」(井上氏)

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