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高橋暁子「ITなんかに負けない」

10代、“本音”はLINEステメやインスタ・ストーリーズに移動…録画&晒されるケースも

文=高橋暁子/ITジャーナリスト
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10代、“本音”はLINEステメやインスタ・ストーリーズに移動…録画&晒されるケースもの画像1LINEの画面(ロイター/アフロ)

 今や、10代の子どもたちはあらゆるSNSでお互いにつながり合っている。交友関係や興味関心、恋愛関係まで筒抜けだ。

「過去のTwitter投稿を遡られて、前の前の彼氏まで特定されたことがある。知り合う前のTwitterで書いていたことを知ってる前提で話されてびっくりした」とある女子大生は言う。「お互いに誰と親しいとか全部筒抜けだから、別れたらと思うと学内では付き合いづらい」

 それゆえ、多くの子たちはクラスの友だちなどに公開する本垢(アカウント)のほかに、TwitterやInstagramで複垢をつくることが一般的となっている。過去をすべて見せないためであり、人間関係ごとに投稿内容を切り分けられるためでもある。

 10代の子どもたちの本音はどこで見ることができるのだろうか。問題や危険性はないのだろうか。

LINEでは「ステメ」でこっそり本心公開

「LINEは通知が多すぎて面倒になってきた」という子は多い。LINEは通常1人1アカウントのため、友だち数は増え続ける一方。スタンプ目的で企業アカウントとつながったり、進学・進級する度に友だちは増え続け、参加グループも増え続ける。

「連絡先としては便利だけど、見る頻度が減ったかな。どうでもいいメッセージは読まないで消してる」とある女子高生は言う。親しい子とのやり取りはInstagramのDMに移行しているという子もいた。

 クラスLINEなどのグループでは、本心は書きづらい。そこで彼女たちが本音を漏らす場所は、ステータスメッセージ、通称「ステメ」だという。ステータスメッセージとは、プロフィールを表示したときに名前の下に表示できる部分であり、最大500文字まで掲載できる。

「ステメなら消せるから」と、匂わせ発言をすることは多いようだ。「愚痴とか悪口とか書いてる子もいる。自分かもと気になったら直接聞いたりする」。

Twitterでは病み垢(闇垢)で告白

 前述のように、10代の間ではTwitterでは複垢を使い分けることが一般的だ。数十名の大学生に聞いたときにアカウントがひとつという学生はひとりしかいず、他の学生は最低2つ以上所持しており、多い子は2桁あると言っていた。

高橋暁子/ITジャーナリスト・成蹊大学客員教授

高橋暁子/ITジャーナリスト・成蹊大学客員教授

書籍、雑誌、Webメディアなどの記 事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。 SNSなどのウェブサービスや、情報リテラシー教育などが専門。元小学校教員。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎) など著作多数。NHK『あさイチ』『クローズアップ現代+』などメディア出演多数。令和 三年度教育出版中学国語教科書にコラム掲載中。


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