(「LINE HP」より)
1月18日にLINEの利用者が世界で1億人を突破した。当然、多くのユーザーから注目を集めれば集めるほど、IT犯罪者の標的になる危険性も増していく。
セキュリティ企業・トレンドマイクロ社のレポートによれば、LINEを悪用したサクラサイト商法が見つかっているという。(なお、サクラサイト商法については過去の記事『決して出会えない……出会い◯サクラがエスカレート』<http://biz-journal.jp/2012/06/post_227.html>もご覧いただきたい)
ユーザーを詐欺サイトに誘導してお金を巻き上げようとするのがサクラサイト商法だが、LINEにおいてもこうした事例が見つかっているのだ。トークなどを使ってユーザーを誘導し、そこにはスマホのアプリ配布を装うサクラサイトが用意されており、ユーザーを巧みに情報入力画面へと誘導して、メールアドレスなどを盗み出そうとする。
また、LINEのスタンプ機能を悪用した事例も報告されている。チャット(トーク)で使うスタンプと呼ばれる画像はLINEの特徴の1つだが、このスタンプを無料で入手できると偽ったツイートが、Twitter上で展開されている。LINEの公式アカウントを偽装したアカウントによって、ユーザーをだましているという。さらに台湾では、Facebook上で同種の無料スタンプ詐欺が見つかっている。
一方、各紙報道によれば、3月7日、LINEを悪用して詐欺を行った19歳の少年が逮捕された。少年は架空の女性になりすましてLINE上で「ヤクザに借金して監禁されている」といったメッセージを送り、計7人から200万円ものお金をだまし取っていたと見られている。
以上はLINEで行われている詐欺行為だが、こんな悲惨な事件も起きている。2月、神奈川県の男子中学生(2年生)が、男子小学生(6年生)を暴行した上で、その様子を動画撮影し、LINEに投稿していた事件が発覚したのだ。
動画は、男子中学生の友人40人ほどが閲覧できる状態にあったという。事件が発覚した後、動画は削除された。