16日、NHKのスクープが世間を驚かせた――。
同日19時から放送のテレビ番組『NHKニュース7』は、秋篠宮眞子さまが国際基督教大学(ICU)在学時代の同級生、小室圭さんと婚約されると報じた。皇室に詳しいマスコミ関係者は語る。
「宮内庁の山本信一郎長官が眞子さま婚約の報告を受けたのは16日当日の昼頃だとみられ、この日の夜にNHKが報じるということは、宮内庁にとってもまさに寝耳に水。報道直後から翌日17日にかけ、庁内はかなり混乱している様子でした。山本長官は報道直後の16日夜8時30分から急遽記者会見を開きましたが、『現時点では未定』『知らない』『申し上げる段階ではない』という発言に終始し、事実上のノーコメントであったことが、その混乱ぶりを物語っています。
宮内庁は通常こうした重要な情報については、記者クラブ以外でも日頃良好な関係を築いているジャーナリストや記者から問い合わせを受けた際には、きちんと対応するのですが、今回はシャットアウト状態で、かなり慌てている様子が伝わってきます。実は宮内省記者クラブ内では、16日に『何か大きな報道が出るかもしれない』という情報は流れていたのですが、どのマスコミもまさか眞子さまの婚約だとは思ってもいなかったようです」
今週19日に政府は天皇陛下の退位を認める特例法案を閣議決定する予定だが、なぜそのような“微妙なタイミング”で眞子さま婚約が公表されたのであろうか。
「現在皇族は14人で、そのうち30歳以下は7人ですが、近い将来結婚して皇室を離れる可能性もあります。これが皇族数、とくに女性皇族数減少により十分な皇室活動を維持できなくなるという懸念につながり、女性宮家【編注:女性皇族が独立して営む宮家。結婚した女性皇族が皇室にとどまり、皇室活動を続けることができるとされる】創設の議論につながっているわけです。19日に閣議決定される特例法案でも、付帯決議に女性宮家創設が入れられるかどうかが焦点となっていますが、安倍政権は創設に否定的なため、微妙な状況です。
一方、皇室内部には皇族数減少に危機感を抱き女性宮家創設に前向きな方々もおられます。そうした方々が、閣議決定直前というタイミングを見計らい、政府に対して『女性宮家を認めないと大変なことになりますよ』と警告なされる意味で、近しい宮内庁職員を通じてNHKにリークさせたという見方が強いです。つまり、実質的に皇室によるリークともいえます」(同)