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脱FB、グーグルは生活空間検索…モノとヒトのデータ共有、IoTの可能性とは?

文=小川浩/シリアルアントレプレナー
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 さらに、女性は誰かとつながっていたいというよりも、興味のあるファッションやインテリア、日本的に言えば“カワイイ”ものを集めたりシェアしたいという欲求を満足させるPinterstに強く惹かれるようになった。Facebookでもそうした画像や情報もシェアできるが、混在物が多すぎて集中できない。Pinterestには政治的なニュースも昨夜飲み過ぎて顔が腫れた中年男の写真もない。あるのは美しい景色や快適そうなソファーの写真だ。Pinterestは、少なくとも米国では女性にとってのオルタナティブソーシャルに成長した。

 オルタナティブソーシャルとは、Facebookがあまりに巨大化してしまったがためにクールさを失い、さらに使いたいというニーズが希薄化したことで、世代、性差、興味関心にフォーカスした領域で脆弱化したことによって生まれた新たなフロンティアである。

 若者、特にティーンエイジャーにとってのオルタナティブソーシャルとして今年、順調に勢力を伸ばすのは、Snapchat、Instagram、WhatsApp、LINE、Vineなどであり、彼らの優勢は止まらないだろう。また、女性にとってはPinterest、Fab、Fancyがあり、特にPinterestの勢いがどこまで世界に広がるかが見ものだ。

 そして、その他の領域、例えば家族やカップルのためのオルタナティブソーシャル、芸能人やブランドのファンのためのオルタナティブソーシャル、オトナのためのオルタナティブソーシャル、企業などのように本当に閉ざされていなければならない空間のためのオルタナティブソーシャルの必要性に多くの起業家が気づきつつある。Snapchatの隆盛に刺激を受けて同じ領域に突っ込むのではなく、まだ発見されていないオルタナティブソーシャルサービスを発見し、いち早く参入し、領土を広げることに成功すれば、非常に大きな金脈をつかめることだろう。
(文=小川浩/シリアルアントレプレナー)

小川浩/シリアルアントレプレナー

小川浩/シリアルアントレプレナー

シリアルアントレプレナー。著書に『ビジネスブログブック』シリーズ(毎日コミュニケーションズ)、『Web2.0BOOK』(インプレス)、『仕事で使える!「Twitter」超入門』(青春出版社)、『ソーシャルメディアマーケティング』(ソフトバンククリエイティブ/共著)などがある。

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Twitter:@ogawakazuhiro

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