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あの超名門金融機関、会長が暴力団の葬儀出席、不正・暴力事件・内紛、金融庁ですら敬遠

文=鷲尾香一/ジャーナリスト
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ついに暴力事件

 上層部がすさんだ状態になれば、当然部下もすさんでくる。昨年末には支店ごとに行われる忘年会で暴力事件が発生。酒の勢いか日頃の不満がたまっていたのか、派閥抗争の成せるわざなのか、暴力という健全な社会人としては決して許されない行為が平然と行われた。殴られたほうは目を集中攻撃されたらしく、失明寸前の状態となった。しかし、この暴力事件は表沙汰になることはなく、内部で処理された。関係者は「よくあることですよ」と言うから驚きだ。日常的に暴力沙汰が起こっているとなれば、尋常ではない。

 これだけの状況になっても、いまだに居座り続ける佐藤会長に対して、もはや打つ手はないのか。地元の自治体や商工会議所は、佐藤会長の常識ある判断、つまりは辞任を心待ちにしているという。

 もうすぐ、3月6日がやってくるが、一昨年の同日には、佐藤会長が暴力団組長の葬儀に出席した。もう、2年が過ぎようとしているが、体制に変化の兆しはない。
(文=鷲尾香一/ジャーナリスト)

鷲尾香一/ジャーナリスト

鷲尾香一/ジャーナリスト

本名は鈴木透。元ロイター通信編集委員。外国為替、債券、短期金融、株式の各市場を担当後、財務省、経済産業省、国土交通省、金融庁、検察庁、日本銀行、東京証券取引所などを担当。マクロ経済政策から企業ニュース、政治問題から社会問題まで様々な分野で取材・執筆活動を行っている。

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