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山崎俊輔「発想の逆転でお金に強くなる『お金のトリセツ』」

【熊本地震】私も被災地支援したいが何をすれば…簡単にできる「有効かつ直接的」支援

文=山崎俊輔/フィナンシャル・ウィズダム代表

【熊本地震】私も被災地支援したいが何をすれば…簡単にできる「有効かつ直接的」支援の画像2地震で水脈が枯れた水前寺公園(写真は震災前)

 もっとシンプルに言い換えれば、「寄付金額の一部は国が肩代わりしてくれる」という仕組みといえます。あなたが税金の使い道を指定し、具体的な活動団体に渡すよう指示する、ということです。

 この場合、2000円以上の寄付をし、領収証を受け取り確定申告をする必要がありますが、「(寄付金額-2000円)×40%」が実際の税額から軽減されます。寄付額の4割は実質的に減税になると考えてみてください(税額控除の場合。所得控除が有利な場合、そちらを選択することも可能です。寄付金控除の対象となる団体かどうかはそれぞれの団体のホームページで確認できます。確定申告について詳しくは税務署に確認してください)。

・ポイントの寄付という手もある

 ところで、寄付については自分のお金ではなく「ポイント」を寄付に回すこともできます。ポイントカードにいつか使おうとため込んでいたポイントがあれば、これを寄付することで、実質的な負担ゼロで寄付が行えます。

 Tポイントカードに始まり、多くのポイントカードはポイントを寄付に回す仕組みを設けています。意外なところでは、ANAのマイレージなども対応しています。ポイントが失効する前の活用方法としてもよいと思いますし、いろんなポイントを寄付するだけでも何千円にもなるかもしれません。ただし、ポイントの寄付なので節税にはなりません。

今すぐできること2:ふるさと納税(見返りなし)をしてみる

 次に考えてみたいのは、ふるさと納税です。これは住民税の一部を居住地以外に回すことができる仕組みです。ふるさと納税をした金額から2000円を引いた額が所得税や住民税額から軽減されます。厳密にはふるさと納税額が自分の財布から直接地方自治体に振り込まれるので、その分本来引かれる税金が減ったということです。

 一般にふるさと納税については、「お礼の品」がもらえる、お得な仕組みとして説明されます。ふるさと納税額のかなりの割合を還元してもらえるようなこともあるため、「実質2000円で◯円相当のお肉をもらった」というようなかたちでサービス合戦が行われています。「お礼の品の金額を考えると◯市には◯円のふるさと納税額がちょうどいい」というような比較検討サイトもあるほどです。

 しかし、ここで考えてみたいのは、お礼を抜きにした「見返りなしのふるさと納税」です。

山崎俊輔/フィナンシャル・ウィズダム代表

山崎俊輔/フィナンシャル・ウィズダム代表

1972年生まれ。中央大学法律学部法律学科卒業。企業年金研究所、FP総研を経て独立。個人の資産運用や老後資産形成のアドバイスが得意分野。日経新聞電子版やYahoo!ニュースなど多数連載を持つ。月間PVは200万以上。
フィナンシャル・ウィズダム代表 ファイナンシャルプランナー
financialwisdom

Twitter:@yam_syun

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