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業界関係者は「早い段階で三菱自の不正を知った日産が、三菱自との軽自動車協業が打ち切りとなったリスクを考慮して、スズキとの関係を継続しているのではないか」と訝る。
日産は14年、国内生産100万台レベルとするため、三菱自に委託している軽自動車の生産を自社生産にする方向で検討を開始した。最終的に軽自動車を自社生産した場合のコストが見合わないことや、輸出モデルの国内生産が増えて国内生産100万台超のメドが立ったため昨年、eKワゴンとデイズの後継モデルは開発の主体を日産とし、生産は引き続き三菱自が担うことで両社は合意している。
ただ、今回の不正の発覚で、両社の軽自動車での協業が解消に向かう可能性は高まっている。その理由が何にせよ、三菱自は今回の不正により日産という大きな後ろ盾を失うことになりかねない状況に置かれた。
(文=河村靖史/ジャーナリスト)
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